こんなご時勢だけど、実際上がってるの?下がってるの?

活動前に知りたい転職後の給与事情

2013.12.31 TUE


昨今の景気の低迷で転職先を見つけることさえ難しい今、転職で年収アップはありえるのだろうか?
『就活エリートの迷走』の著者でもあり、労働市場やキャリアに詳しいワークス研究所の豊田義博主任研究員に、転職による年収の増減についてお聞きした。

「リーマンショック後、転職自体を控える傾向にはあるものの、R25世代の平均では、転職後の年収は上がっている人の方が多いですよ」

ワークス研究所が1年おきに発表しているワーキングパーソン調査によると、25~29歳の男性正社員・正職員では、転職1年後の年収は、転職前よりプラス13.4万円、30~34歳ではプラス10.5万円というデータが出ており(2008年度)、これは、リーマンショック後もあまり変化はないそう。

では、「転職理由」に何か変化は見られるのだろうか?

「ここ2年ほどで、倒産や契約満了など“会社都合”で辞める人が増え、逆に、これまで退職理由としていちばん多かった“勤務条件への不満”を理由に辞める人が減りました。これは、年収が低くても、少しくらい仕事がきつくても、今は我慢しておこうという意識の表れですね。また、価値観が多様化し、いわゆる“キャリアアップ”を求める人が減ってきているのも最近の傾向。仕事以外に自分らしさを発揮できる場を持つ人が増えています」(同)

最後に、今後の自分のキャリアをどう考えていけばいいのか教えてください。

「自分のキャリアのゴールを狭く設定しすぎない方がいいと思います。20代はいわば“人生の筋トレ期間”。自分にとって意味がないと思えることでも、それを続けることから、今まで思ってもみなかった自分のやりたいことが見つけられることもあるので、焦る必要はないですよ。ただし、もし今の職場が成長の機会を与えないような会社で、長期間にわたって成長が実感できないときには、転職することも一つの選択肢です」(同)

R25世代はあまり悲観的に考えなくてもよさそう。仕事の基礎筋肉を鍛えていけば、自ずとキャリアプランが見えてくるのかも。(相馬由子)

※この記事は2012年06月に取材・掲載した記事です

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