転職者200人に聞きました

成果主義は僕らを幸せにするの?

2014.01.04 SAT


昨今、多くの企業の評価制度に導入が進む「成果主義」。厚生労働省が発表した「平成21年度就労条件総合調査結果の概況」によれば、アンケートに回答した約4300社のうち、およそ60%の企業が賞与額の決定要素を「社員の業績・成果」としています。

そこで、転職者が希望する評価制度や入社後の満足度などについて、転職者200名に聞いてみました。

「転職先企業の評価制度について、成果主義か年功序列かどちらを希望するか」という質問に対し、40%以上が成果主義を選びました。年功序列を選んだ方は成果主義を選んだ方のおよそ半分しかいませんでした。

不況のため、より安定した制度を望む方が多いのでは、とも考えられましたが、「成果」を正当に評価してほしいという声の方が大きいようです。

<アンケート回答者の声>
●「前職では、営業成績を伸ばしてもほとんど給与に反映されなかったためやりがいがなかった」(31歳/I・Nさん)

●「成果主義の企業で自分の実力を試したかった」(25歳/H・Sさん)

成果主義を希望し、実際に成果主義の企業に転職をした方へのアンケートでは、70%もの方が「満足」と答えています。中途入社でも、「成果」さえ残せば評価してもらえる明確な評価システムに、好印象を持つ方が多いようです。

一方、「不満足」と答えた30%の方からは、数字のプレッシャーや高すぎる目標設定に悩む声が聞かれます。

<アンケート回答者の声>
●「やり遂げたことを正当に評価してもらえ、モチベーションが高まる」(33歳/H・Tさん)
●「実力次第で若くても大きな仕事を任せてもらえる」(28歳/Y・Tさん)
●「売上成績が給与に直結するのは、思っていた以上に心理的負担が大きい」(31歳/Y・Sさん)

成果主義の企業を選択した方の満足度は全体的には高い。しかしその一方で、5年以内に再転職したいという声は約60%にも上ります。

この相反するようなアンケート結果の背景には、現状では成果主義に満足しながらも、短期的な目標を追い続けることへの疑問、成果を出し続けなければならないという不安などがうかがえます。

<アンケート回答者の声>
●「今はやればやった分だけ評価してもらえ満足しているが、将来家庭を持ったときに両立できる自信がない」(27歳/M・Rさん)
●「管理職になっても目標とする数値が大きくなるだけで、キャリアパスに魅力を感じない」(30歳/R・Fさん)

成果主義は「成果が正当に評価される」「実力次第で報酬やポジションを上げられる」などのメリットがある一方、「目先の成果を優先しがち」「社内の競争激化」「数字に対するプレッシャーが大きい」などのデメリットも挙げられます。
それでは、どうすればよいのでしょうか。

成果主義か年功序列か、といった二者択一ではなく、転職に何を求めているのか、新しい職場でどのように働いていきたいのか、どう評価されたいのか、まずは自分の価値観を明確にしましょう。
評価制度は、仕事内容や福利厚生面などに比べて転職活動では見過ごされがちですが、納得感を持って働く上では大切な要素です。自分自身が望む働き方・価値観と照らし合わせてみましょう。

調査方法:外部機関によるWEBアンケート調査
実施期間: 2009/11/16(月)~11/19(木)
調査対象:半年以内に転職を実現された方 200名
※図2と3は、上記の200名のうち成果主義を希望して転職した方100名の回答を抽出

※この記事は2012年06月に取材・掲載した記事です

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