結局は“努力あるのみ”だけど…

給与が上がらない要因は上司世代?

2014.01.29 WED


給与が上がらない…。国民生活基礎調査によると、1世帯当たりの平均所得は1994年から下がり続けているとか。こんなに頑張っているのになぜだ~? 人事コンサルタントの城繁幸さんに聞いた。

「日本企業が採用していた年功序列型賃金は定期昇給や出世を前提として、若いうちは給与を低く抑えています。このモデルは事実上破たんしているのですが、すでに出世している世代の給与を下げたり、降格させたりするのは、労働組合との交渉や法律のしばりなどで難しい。そこで、成果主義など新しい制度を導入して、新入社員や役職のない若い世代の定期昇給を制限したんです」

実際、管理職は45歳以上が多く、その後にはバブル世代が控えている。35歳以下は上が詰まっている状態なのだとか。

とはいえ、これは一般論。給与が上がる業界や仕事もあるはず。いや、ないと困る。

「給与が上がらない一因は、安い賃金で仕事を引き受ける新興国との競争にあります。だったら、彼らより強みを発揮しやすい仕事を選べばいい。例えば、研究職やデザイナー、コンサルタントなど自分で何かを生み出す仕事です」

研究職やデザイナーは難しそうだが、コンサルタントならば、今の仕事や業界を熟知すれば転職して年収アップの可能性があるという。

「そのためには、付加価値の高い人材になる必要があります。会社に都合がいい働き方ではなく、自分にしかできない仕事をつくって利益を上げる。会社で働くことで地力をつけ、労働市場から求められる人材を目指します。残業もできるだけ避けて、その時間を業界研究やスキルアップにあてる。これからは、外需を取り込む必要があるので、国際共通語の英語は必須。欧米の情報も得られて、それらはまさに付加価値になりますよ」

給与を上げるなら、転職にしろ会社に残るにしろ、努力あるのみか。わかっちゃいるけどなかなか厳しい。
(コージー林田)

※この記事は2012年06月に取材・掲載した記事です

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