誰も知らないクルマの雑学 第2回

販売減少でクルマも少子高齢化?

2014.02.15 SAT


中古車の一般的な目安といわれる「1年1万km」。平均使用年数から単純計算すると、廃車時の距離数は12万km程度。しかし、某自動車メーカーのエンジニアは「整備をしていれば、10万kmは余裕。実際、多走行の中古車が輸出されて、海外で立派に走っている」と心強い言葉も 写真:PIXTA
先日、10年ぶりに地元の友人と再会。久しぶりに話が盛り上がったのが、なんと、よくつるんでいた頃に買った新車に、まだ乗っているとのこと。クルマを持っていないと「そんなに長く乗るんだ」と思うかもしれないが、クルマ所有者には珍しくない年数なのだとか。

実際、日本自動車販売協会連合会(以下、自販連)の発表によると、08年度には新車で購入したクルマの平均保有年数が8年を上回っている。8年は平均なので、10年以上乗っていても、なんら不思議はない。

自動車検査登録情報協会のレポートによると、2011年に世の中を走っているクルマが新車新規登録を受けてからの経過年数を平均した“平均車齢”(人間でいうと平均年齢のようなもの)は、7.74年。国内で新車登録されてから抹消登録されるまでを平均した“平均使用年数”(人間でいうと平均寿命のようなもの)は、12.43年となっている。

平均車齢7.74年と平均使用年数12.43年。これは、長いのだろうか、短いのだろうか。そこで、10年前、20年前と比べてみたところ…。2001年は平均車齢6.04年、平均使用年数10.04年。1991年は平均車齢4.54年、平均使用年数9.17年。平均車齢、平均使用年数、ともに、以前よりも長くなっているのがわかる。

同協会の『平成23年版 わが国の自動車保有動向』には「平均車齢は、新車販売台数が減少し、自動車が長く使われると高齢化が進む。逆に新車販売台数が増加し、高齢の自動車のスクラップや海外輸出が増えると若返る」と記されている。簡単にいうと、新車が売れていないことが原因というわけだ。

とはいえ、自動車業界の景気が良かった2000年代前半ごろにも平均車齢と平均使用年数は延びているので、新車の売れ行きだけが原因ではないだろう。技術向上でクルマの耐久性が向上したり、故障が少なくなったりしたことも平均車齢が延びた理由のひとつと考えられる。

少し乱暴だけれど、新車が売れず、高い技術力も相まって伸びたクルマの平均車齢と平均使用年数は、低い出生率と医療技術の進歩などによって延びた平均年齢・平均寿命と似てなくもないような…。

クルマの少子高齢化とも呼ぶべき、平均使用年数と平均車齢の上昇。クルマを長く大事に乗るのはいいことだと思うけれど、やっぱり新車のワクワク感は捨てがたい。そんなジレンマを抱えているクルマ好きは僕だけではないですよね?
(コージー林田)

※この記事は2012年2月に取材・掲載した記事です

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