すべてを手に入れることはできない!?

金と自由と時間 一番大事なのは…

2014.02.17 MON


ナン / PIXTA(pixta.jp)
リクルートエージェントが2010年に転職経験者100名を対象としたアンケートによると、転職を決心した気持ちを「どちらかといえば前向き」と答えた人は58%、「どちらかといえば後ろ向き」と答えた人は42%だった。

さらに「転職を決心した時の最も強い気持ち」を聞いてみると、前向き派は「年収を増やしたい」(25.9%)、「希望する職種につきたい」(19.0%)、「キャリアアップしたい」(15.5%)が上位を占めた。一方、後ろ向き派は、「仕事にやりがいが持てない」(21.4%)、「年収が少なすぎる」(14.3%)、「求める仕事のスタイルと異なる」「社風が合わない」「会社が安定してない」(いずれも11.9%)となり、前向き・後ろ向きにかかわらず年収が転職を考える主要因になっていることが改めて窺える。

お金か、やりがいか、はたまた時間か。仕事において何を重視するかは、多くのビジネスマンにとって悩ましい問題だが、数多くの転職経験を持つ経済評論家の山崎元氏は、次のように語る。

「お金、時間、自由は全てが大切だが、敢えて一番を決めるなら『時間』が最も貴重だ。お金も、自由も、時間がないと役に立たないからだ。たとえば、3000円の本を一冊読むことを考えよう。時給が2000円の人がこれを読み終えるのに3時間かかるなら、この本を読むことの本当のコストは、本代の3150円(+消費税!)に2000円×3時間=6000円の時間コストを加えた、9150円なのだ。考え方は人それぞれだが、時間にコストが掛かっていることは確かだ」

往々にして、僕らは「時間」が有限なリソースであることを忘れがちだ。単に“消費する対象”としてとらえてしまい、新たな富を生む「資本」としての側面を見落としてしまう。だからこそやみくもに残業するようなムダ遣いをしてしまうわけだ。だが、働けば働くほど、企業とともに自分の生活も拡大する時代は、もはや一昔前の話。「昇給が見込めない」「残業手当がつかない」という企業も多い。

お金か時間か、自由か。何を重視して生きるか。転職を考え始めたら、一度問い直してみるのも良いかもしれない。

※この記事は2011年07月に取材・掲載した記事です

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