“正しい”と“信頼できる”は別

企業に関するネット上の噂は本当?

2014.02.23 SUN


ネット上には匿名掲示板などを中心に企業に関する情報はたくさんあるが…
「あの会社の社風は○○だ」「○○という会社は残業が多いらしい」――インターネットの普及以来、様々な掲示板やブログ、SNSなどでそういった企業の噂話を見かけることが多くなった。

しかし、そういった情報を書き込んでいるのはたいてい匿名のユーザーであり、内容の真偽についてはどこまで信頼できるのかわからない。さして気にするほどのものでもないのか、それとも火のない所に煙は立たないのか、いったいネット上の情報をどこまで信頼すればいいのだろう。

「2ちゃんねるやSNSを調査した印象では、偽りの情報で企業評価を操作する意図を持った投稿は稀で、少なくとも投稿者本人にとっては“正しい”情報を書き込んでいる、というケースが大半だと感じました」

そう語るのは、昨年7月に企業のクチコミ情報を発信・閲覧できる「転職会議」を立ち上げたリブセンスの宮坂さん。

「ただ、投稿者にとっては“正しい”情報でも、その企業に対する評価軸が定まっていなかったり、ネガティブなバイアスがかかっていたりするので、閲覧者にとって信頼できるかどうかは別問題です」(同氏)

なるほど、たしかに企業のどこを重点的に評価するかは人によって違うし、どの企業と比較するかによっても評価は変わってくるだろう。“嘘ではないが信頼できるとは限らない”わけだ。

「現在、『転職会議』は毎日10万人以上の方にご利用いただいています。やはり転職先候補のクチコミを調べるという方が多いようですね。あらかじめ給与水準や安定性など10個の評価軸を用意し、それに5点満点の点数付けを行ってもらうことで情報の偏りを軽減しています。また、同じ方からの大量投稿や名誉毀損など法的に問題がある投稿以外、ユーザー様の投稿に手を加えることはありません。ユーザー様同士が気持ちよく交流できる場所として機能したいと考えています」(同氏)

多様な軸を設けることで、より体系的なクチコミの集積を目指しているという転職会議。ユーザーからの反響は?

「『転職会議があって良かった』といったお声を頂くことも多くなっており、大変嬉しく思っております。確かな手応えがある半面、ユーザー満足度についてはまだまだ課題を感じる部分も多く、まずは『転職会議を見れば、その企業で自分が働く姿をイメージできる』と言って頂けるよう、一層の努力をしていくつもりです」(同氏)

転職希望者だけでなく、最近では就職活動中の大学生からも注目されているという。就職における評判情報収集の場として、こうしたサービスが今後より一層注目を浴びそうだ。
(山田井ユウキ)

※この記事は2011年06月に取材・掲載した記事です

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