今日も残業のキミへ

サブロク協定って聞いたことある?

2014.03.04 TUE


GOETHE / PIXTA(pixta.jp)
照明と空調を抑えた節電の夜。今、薄暗くも蒸し暑いオフィスで仕事と向き合っている残業野郎はきっと僕だけではないはず。労働基準法では“原則”として1日8時間、1週40時間を超える労働は禁じられていた気がしますが「そんなの無理!」という方も多いのでは?

実際、決算期などの繁忙期をはじめ、“原則的”な法定労働時間だけじゃ仕事がまわらないことはままあるもの。そこで“例外的”な残業や休日出勤のために、時間外労働の具体的な理由や業務の種類、時間の長さ、割増賃金などを会社と従業員の間で取り決めるのが、いわゆる『サブロク協定』だ。

「サブロク協定とは、労働基準法第36条の規定からとった略語です。労働基準法では1日8時間、1週40時間を超えて労働させると法違反になりますが、このサブロク協定を労使間で締結し、労働基準監督署に届け出た会社は、法違反が免罰されるんですよ」とは東京労務総合事務所所長で社会保険労務士・中尾幸村さん。

通常、年に一度更新されるサブロク協定は、たとえ従業員がひとりの会社であっても時間外労働が発生する場合には事前の届出が必要なもの。この届出をしないまま時間外労働をさせた会社は労働基準法違反となり、6ヵ月以下の懲役か30万円以下の罰金が課せられるという。

でも、ですよ。逆に言えばこのサブロク協定さえ取り交わしていれば、僕らは月80時間でも100時間でも会社が命じるがままに、残業を強いられるってこと?

「サブロク協定はあくまでも時間外労働を例外的に認めるためのもので、民事的な強制力はありません。それに、行政の告示では1ヶ月45時間、年間360時間を時間外労働の上限として定めています。これを超える協定は特別の場合を除いて認められることはありません。時間外労働はあくまでも『臨時的な措置』。必要最小限にとどめて健康を保持することや、労働時間の効率的な配分が、労使ともに求められる基本的な考え方ですね」

時間外労働を強いる会社もマズいけど、「終わらないなら、残業すればいっか」という働き方も「サブロク協定」の趣旨に沿っているとは言い難い。節電が求められる今の時代だからこそ、会社も僕らも、あらためて“臨時的”な時間外労働について考えてみるべきなのかもしれませんね。
(吉原 徹/サグレス)

時間外の労働時間については会社に管理義務があるが、カウントを怠る会社もあるという。いざという時のためにも、きちんと手帳などに記しておこう。

※この記事は2011年07月に取材・掲載した記事です

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