朝食、設備、アメニティが充実してプチ贅沢価格でも人気

割高な進化型ビジネスホテルが増加

2014.03.20 THU


浅草のザ・ゲートホテル雷門はバーからの夜景が大人気。朝食のエッグベネディクトを食べに都心から足をのばす出張族も多い 撮影/尾形文繁 『週刊東洋経済』 毎週月曜発行 現在発売中の特集は「最強のホテル選び」 定価690円(税込)
ビジネスホテル、あるいは「宿泊特化型ホテル」と呼ばれる、泊まり+朝食のみサービスするホテルがひと昔前と比べ、革新的な進化を遂げている。

部屋でスマホが使える(Wi-Fi対応)、朝食がびっくりするほど美味しい、加湿器やせっけん類などアメニティ(備品)がやたらと充実している…等々。ユニットバスで「安かろう悪かろう」のイメージが強かったビジネスホテルの中に、相場よりちょっとだけ高めだが、デザインがおしゃれで部屋の利便性も高い施設が増えてきているのだ。

こうしたホテルは大手チェーンとは限らない。ネット予約が常識となり、トリップアドバイザーなどの口コミサイトも発達。客の感想がリアルタイムで世界に発信されるため、ノンブランドでもサービス次第では国内外から宿泊客を集められるからだ。事実、「大浴場はないが、個室の浴槽が広くて快適」「朝食の焼きたてパンが本当に美味しい」といった口コミを読んでから、実際に予約するホテルを決める人は、すでに過半数の53%に達している(2013年に全世界1万2225人のトリップアドバイザーユーザーを対象に米旅行調査会社が行った調査)。

円安やビザ緩和で訪日旅行客が増加しており、全国平均の客室稼働率はバブル期に並んだ。ただ、平均客室単価(ADR)はリーマンショック前の水準まで戻っていない。そのなかで、プチぜいたく価格でも高稼働を維持するホテルは、客のネガティブな口コミにも真摯に返信し、改善を怠らない。例えば、ホテルピエナ神戸、ホテル龍名館東京、庭のホテル東京、ロッテシティホテル錦糸町…。これらのホテルはデザイン性重視の内装やサービスで、近隣の老舗大手チェーンをしのぐ客室稼働率とADRをキープしている。今後ますます、ホテル同士の優勝劣敗が鮮明になりそうだ。
(山川清弘/『週刊東洋経済』)


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