フォントって使い分けてる?

「明朝vs.ゴシック」多数派は?

2014.04.02 WED


資料をワードで作るときは必ず「ゴシック体」フォントを選んでいる私。でも先日、取引先に送ったゴシック体書類が、明朝体になって戻ってきたのを見て、ふと疑問を抱きました。ゴシック体じゃダメだったの? 何かルールでもあるの?

そこで、みんなの「フォント使い分け事情」を探ってみました!(25~34歳の東京・大阪・愛知勤務の男性100人が対象) まず、「用途や目的によってフォント(ゴシック体、明朝体など)を使い分けることはありますか?」という問いの結果はこちら。

・ある 71.3%
・ない 28.7%

どうやら使い分け派が大多数を占める様子! さらにどう使い分けているのか? シチュエーションごとに使用フォントを尋ねた結果がこちら。

・社内資料→ゴシック41.6%、明朝58.4%
・社外資料→ゴシック45.8%、明朝54.2%
・仕事のメール→ゴシック65.0%、明朝35.0%
・仕事使用PCの画面表示→ゴシック68.2%、明朝31.8%
・携帯電話の画面表示→ゴシック75.2%、明朝24.8%

資料は明朝派がやや多いようですが、年齢ごとに見ていくと面白い結果が判明。たとえば、社外資料で明朝を使う人は「30~35歳では51.8%」なのに対し、「25~29歳では58.7%」と若手世代の方が、より明朝体を好んで使用しているという結果が出ました。

…しかし、フォント選びに正解はあるのでしょうか? 用途や目的により、フォントは変更した方がよいものなの?

「フォントもほかのプロダクトと同様、最初に考えられた用途が必ずあります。ファッションや言葉遣いをTPOに合わせて使い分けるように、フォントもシーンに合わせて使い分けることで、書き手の思いや感情を伝えることができます。身近な例として、漫画のセリフは様々なフォントを使い分けることで、感情を巧みに表現していますよね。逆にテキストの内容とフォントのイメージがマッチしていないと、読みづらさや違和感につながったり、説得力に欠いた印象になることもあります」(モリサワ・フォント開発部 富田哲良さん)

では、フォントを開発する際に、その文字が人に与える印象や利用シーンを想定して作っているということ? 

「はい。たとえば当社の『UD書体:UD黎ミン/UD新ゴ/UD新ゴNT/UD新丸ゴ』というフォントは、すべての人が同等に快適に使えることを目指した“ユニバーサルデザイン(UD)”の理念に基づき開発された書体です。『わかりやすく、読みやすく、読み間違えにくい』をコンセプトとし、手書きに近い字形の採用や、ふところ(画と画が構成する内側の空間)や濁点・半濁点を大きくする処理などを施しています。ほかにも新聞や教科書など、特定の媒体に特化したフォント、中国の唐時代や日本の江戸時代の書にならって仕上げた歴史的背景のあるフォントなど、様々なコンセプトに基づいて生まれた書体がたくさんありますよ」(同)

では、最後に社内資料と社外資料、明・ゴいずれのフォントで作成した方がいいかを教えてください!

「社内向けの議事録や報告書なら、明朝体をおすすめします。『はね』や『とめ』など文字を構成するパーツに太さの強弱があるため、文字の形を判別しやすく、報告書のような正確さが求められる文書には最適です。また、明朝体は横線が細いため、ふところが広く、軽やかで明るい印象を与えることができるので、長文が予想される文書に向いています。一方、企画書や提案書など社外向け資料は、ゴシック体をおすすめします。ゴシック体はすべての線がほぼ同じ太さに見えるようデザインされているため、明朝体に比べるとインパクトがあり、目に入りやすい特徴があります。簡潔に要点を伝える文章には最適です。スクリーンでプレゼンする場合なども、ゴシック体の方が見やすいですね」(同)

なるほど~。正確さが必要な書類には明朝、インパクトを与えたい書類にはゴシックと覚えると分かりやすそうです。これからは巧みに使い分けていかなきゃ!
(富永明子)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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