誰も知らないクルマの雑学 第7回

クルマの火事と水害に備えるには!

2014.04.06 SUN


クルマの中〜後方部から液体が漏れているおり、その液体が臭うようならば、ガソリンタンク内のガソリンの可能性が高い。そのときにはエンジンを切ってすぐに待避を。また、スピードが速い高速道路では後続車に早めに知らせるため、故障車よりも100m以上後ろに非常停止表示板を置いて注意を促そう 写真/PIXTA
クルマに乗っていて気をつけなくてはいけないのが、万が一のトラブル。可燃性のガソリンを燃料として走っているクルマには、炎上や爆発の可能性だって考えられるが、自分には関係ないと思っている人が少なくないのではないだろうか。しかし、JAFで交通安全・環境委員を務める自動車ジャーナリストの菰田 潔氏によると、特に古いクルマなどでは、自動車が炎上するのは珍しいことではないのだとか…。

「とはいえ、いきなり火が出るのではなく、最初はボンネットから煙が出ます。主な原因としては、衝突事故のほかパイプの劣化によるエンジンオイルの漏れが挙げられます。そのオイルがエンジンの熱で熱せられて煙が出るんです。ほかにも、安易なアクセサリー取り付けなどにより、電気配線がショートして引火するケースもあります」

走っていてボンネットから煙がでたら、すぐに路肩に寄せて停止。エンジンを切って、燃料とオイルの流れを止める必要がある。その後は、クルマから離れてJAFや消防に電話をすること。ただし、このときにやってはいけないことがあるのだとか。

「煙が出たら、つい原因を確かめようとボンネットを開けたくなりますが、それは危険。空気が大量に流入して、発火することがあります」

ちなみにドイツなどでは、クルマに消火器を搭載する義務がある。日本でも小型の車載消火器が販売されているので、車内に装備しておくと安心だろう。

そしてもうひとつ、気をつけなければならないのは水の事故。もしも川や海に転落したり、急激な増水や津波などで水没したらどうすればいいのか。

「クルマはすぐには沈みません。条件にもよりますが、前部から徐々に沈みはじめ、完全に水没するまで5〜10分くらいはかかります。落ち着いてシートベルトを外して、ドアロックを解除してください。ただし、水没が始まるとドアは水圧で開かないので窓を開けます。完全に水没していなければパワーウインドウが生きている可能性があるんです。窓が開けば、急激に水が入り水没が早まりますが、窓から脱出することができます。もし脱出できなくても、窓から水が侵入して車内外の水圧が同じになればドアは開きやすくなるので、そのタイミングで脱出するチャンスもあります」

もしもパワーウインドウが使えなくなったときのために、先端のとがった部分で窓を割れて、柄の部分でシートベルトを切断できる特殊ハンマーを車載しておくといいとか。最近では「ResQMe」など小型のキーホルダータイプも存在するという。

月並みだが、トラブルに遭遇したときにもっとも重要なのはパニックにならないこと。そのためには、消火器や特殊ハンマーなどのグッズはもちろん、もしもの事態を想定して備えておくことが重要だ。
(コージー林田)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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