技術の等価交換マッチング!

交流会の新潮流「TOKA」とは?

2014.04.09 WED


ここ数年、毎週のように各所でビジネス交流会と呼ばれるものが行われているが、なかにはちょっと変わったスタイルのものも出てきている。

その1つが「TOKA(トーカ)会」という交流会。これは参加者同士で、自ら提供できる“サービス”を互いに交換しあう場だ。金銭のやりとりを一切介さず、いわば物々交換ならぬ“サービス交換”をするのが最大の特徴。欲しい“サービス”があったら、対等の価値を持つ“サービス”を相手に提示し、等価交換してもらうシステムなのだ。
それにしてもなぜ等価交換なのだろう。金銭の方が分かりやすく、契約が成立しやすい気もするが…。

「若手企業家のなかには、資金がまだ少なくて必要なサービスに満足な投資ができないという人も多いんです。そういう人たちにとって、お金をかけずに互いのサービスを等価交換できるシステムは使い勝手がいい。自身のサービスを提供することで実績づくりにもなりますし」

そうお答えいただいたのはTOKA考案者の「はまち。」こと渡辺仁さん。TOKA会では、参加者全員がプロフィールシートに「自分が提供できるサービス」と「自分が欲しいサービス」を10個ずつ記入。それをもとに、等価交換のマッチングを図る流れとなっている。サービスの内容はHP作成技術からコンサルティング、編集業務など様々だ。

「自らのサービスを売り込むだけでなく、相手のニーズを容易に把握できるのも特徴です。参加者が求めるサービスを見て『これなら自分も提供できる』という発見がありますし、そのニーズを新たにビジネスとして展開することも可能ですから」(渡辺仁さん)

10個書いた「自分が提供できるサービス」のうち、どのサービスがどんな人に求められるのかその場で分かるため、TOKA会自体がお金のかからないテストマーケティングの場にもなっているという。

こう書くと、TOKA会とは何やらビジネス目的の集まりという印象を受けるかもしれないが、実は必ずしもそういうわけではない。参加者は、企業家や個人事業主のみならず、サラリーマンやOLなど幅広い。

「マッサージをしてもらう代わりに、英語が堪能な方がレッスンをサービスするなど、趣味や娯楽に関する取引もたくさん行われています。『ランチ仲間が欲しい』という方が『自分の飼っている犬と遊べる』というサービスと引き換えにランチに行く約束を取り付けていたこともありますよ」(同)

一般的な交流会では、1人だけになってしまったり相手が見つからず手持ち無沙汰…という場面も見かけるが、TOKA会では主催者主導でペアを作ってくれるので、確実に誰かと交流できるとのこと。

「等価交換というのが特徴ではありますが、節約目的やお得感で参加するのはあまりオススメしません。あくまでそれは付加価値として、自分のしたいことや会いたい人のイメージを明確にして参加してもらうと、TOKA会がより良い機会になると思います」(同)

使い方によっては友達づくりにも、ビジネススキルのアップにも応用できそうなTOKA会。他人様のお役に立てる“自分の意外な一面”を見つけるチャンスなので、参加する価値はあるのかもしれない。
(河合力)

※この記事は2011年11月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト