一般教養から論文、ロープレまで

増えている?企業の昇進・昇格試験

2014.04.13 SUN


最近、友人の間でよく耳にする“昇進・昇格試験”という言葉。「試験なんて昔の話じゃないの?」と思っていたら、増えている様子。そこで、昇進・昇格試験などの作成やサポートを手がけるリクルートマネジメントソリューションズ・サービス開発部の百瀬大志さんに聞いてみた。

「組織のフラット化などの影響による慢性的な管理職ポスト不足や、企業が求める働き方の多様化、さらにビジネス環境の厳しさも増すなか、将来活躍する人材を適切に見極めるために“昇進・昇格試験”を実施する企業は、世の中のトレンドを見ると増加傾向にあるといえます」

なるほど。社員がマネジメント経験を積む機会が減ったりすることで、以前より昇進や昇格にあたり能力を見極める場が必要になっているというわけだ。では、どのような試験を実施するケースが多いのだろうか?

「対象者や実施目的によって様々な手法が用いられていますが、2009年の弊社調査では、今後導入したいものとして、一般常識・教養などの知識面を測定するペーパーテストよりも、論文試験や適性検査、アセスメント研修、多面観察評価の導入を検討している企業が多く見られます」

例えば、学力試験のようなペーパーテストより、「自職場における問題とその対策について」などといった職場の問題や経営課題についての論文のほか、案件処理やグループ討議の様子などを通じて個人の能力を第三者が評価するアセスメント研修など、より客観的な判定ができるよう外部パートナーを活用する企業も増えているそう。となると、合格基準も厳しいのだろうか?

「合格基準の位置づけは企業によって様々です。基準点に達した場合のみ次の選考ステップに進める場合もあれば、あくまで参考程度という場合もあります。“昇進・昇格試験”の最大の目的は、『力のある人材をきちんと見極めること』です。しかし、結果をその後の人材育成につなげるというのも重要な目的の1つですから、付け焼刃で試験対策をするというよりは、普段から地道に力をつけていく努力をすることが大切ではないでしょうか」

あわよくば、試験必勝法などがあればと思っていたが、やはり近道はない! ということ。まずは日々の業務にしっかりとビジョンを持って取り組むことこそが、試験対策なのかもしれない。
(斉藤陽子)

※この記事は2011年10月に取材・掲載した記事です

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