農業はイメージできるけど…

「林業」とはどんなビジネス?

2014.04.15 TUE

“林業”と聞くと「森林に携わる仕事」ということはイメージできるが、具体的な仕事内容を説明できる人は、少ないのでは? 林業とはそもそもどんなビジネスで、その仕事内容はいかなるものなのか?詳しい内容を、全国森林組合連合に問い合わせてみた!

「昔から人が手入れしてきた森林は、放っておくと木々が弱りダメになってしまいます。林業は森林を育成し、間伐などを行って木々の成長を促します。その後、樹木を伐採し木材を生産していく、再生可能な地域資源生産の産業です」

内容を聞く限り、なかなかハードな仕事のように思えるが、反面で林業というと「高齢化」のイメージもある。

「近年は新卒で林業を志す方も徐々に増えてきましたが、それでもやはり高齢化や人手不足は深刻です。産業としてはもちろん、これからは環境保全という重要な役割も林業は担っていきますし、そのような面でも非常にやりがいのある仕事ですから、ぜひとも多くの人に興味を持ってもらいたいですね」(全国森林組合連合)

全国森林組合連合会などでは、林業見学・交流ツアーを春と秋に全国各地で開催し、林業という仕事を肌で感じてもらう機会を提供している。毎年、参加者は500名にのぼるとのこと。

とはいえ、林業の世界に飛び込むのはそれなりの覚悟がいる。また、様々な技術も身につけなければいけないはず。

「私たちのような団体では、林業見学・交流ツアーとは別に林業就業支援講習も行っています。20日間ほどかけて林業就業に必要な基礎知識の講習や、チェーンソー、刈払機などの作業講習を行い、必要な機材の使用資格取得をサポートします。ただし、本当の意味で実務を学ぶのは就業してから。3~5年経験を積むと、一人前になれますよ」(同)

地方へのUターン就職を考えている人や、ずっと地元で暮らしていきたい人が、林業の世界に飛び込むケースは多いという。また、最近は機材の発達により、女性でも働けるような環境になってきているとのこと。

「林業に就職したい場合は、各地の森林組合や林業を行う事業体のホームページをのぞいてみてください。そこに林業の就職に関する求人情報が載っています。また、労働条件や賃金なども地域や事業体ごとでかなり差がありますから、よく確認していただければと思います」(同)

採用前に3カ月ほどのトライアル雇用を行う事業体もあるので、そのようなところで実際に林業を体験してから就職する人もいるようだ。人材不足だからといって誰でも就職できるほど甘くはないが、興味のある人が思い切り挑戦できる環境は整っている。

確かに体力のいる仕事ではあるが、産業を支えたり環境保全の役目の役割も果たしたりする重要な仕事。山や森林が好きなら、一度のぞいてみても面白いかもしれない。
(河合力)

※この記事は2011年10月に取材・掲載した記事です

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