キャリアアップにつながる学部が知りたい!

社会人に人気の大学・大学院は?

2014.04.17 THU


syn3 / PIXTA(pixta.jp)
4月になり新年度を迎えると、新しく何かを始めたいと思う人も多いはず。ビジネスマンのなかには、キャリアアップに向けて新たな資格やスキルを身に付けたい人もいるのではないだろうか。その方法のひとつとしてあるのが大学・大学院への入学。社会人入試を実施している大学・大学院は多いが、このような制度を利用するのはどんなビジネスマンが多いのだろうか?

「MBAや臨床心理士の資格取得、あるいは国際公務員を目指す人がほとんどです。3年間の実務経験が必要となるMBAはもちろん、他の分野も大学院修了が必須となる分野なので、キャリアアップや今の業界から転職することを考えて入学する社会人の方が多いですね。そのほか税理士を目指す方が税理士試験の科目免除を狙って大学院に入学するケースもあります」

お答えいただいたのは、社会人向けに大学・大学院の入試指導を行う青山IGC学院の工藤美知尋学院長。大学院の社会人入試を受けるのは、ほとんどが4つの業界を目指す人とのこと。また、社会人から大学へ入学するケースはかなり稀だという。

「社会人の入学は、数年にわたり仕事を辞めるか休職することにもなるので、実利性のある専門職大学院以外はチャレンジする人が少ないのが現状です。確実にキャリアアップにつながる分野もそう多くはないでしょう」(工藤さん)

大学院の社会人入試は、志望理由書と小論文、大学院卒業後のキャリアプランなどを記す研究計画書を提出し、面接を受けるのが基本。臨床心理士を目指す場合は入試で心理学の専門知識が問われるが、他分野では専門性をほぼ問われない。小論文では時事問題を論じることが求められる。学生時代のような猛勉強はあまり必要ないようだ。

「当学院の場合でも受験指導は週1回のみ。倍率1倍台の大学も多く、合格へのハードルはそれほど高くありません。ただしMBAにしても国際公務員にしても“どの大学院を出たか”が卒業後のキャリアにかなり影響するため、早稲田大学や慶應義塾大学などの人気校は4~5倍の倍率になります」(同)

人気校は激戦だが「大学院の社会人入試は、入念に準備してきた人からとりあえず受けてみる人まで、意識の個人差が大きい」とのこと。そのため実際の競争率は倍率よりも低いようだ。

とはいえ、入学すれば年間の授業料は約120万円かかる。大学院となると平日はすべて講義や論文のための研究となり、夜間部でも平日のうち2~3日間と土曜に講義に出ることになる。
合格した場合には、かなり忙しい生活が待っていることを覚悟しておいた方がいいかもしれない。
(河合力)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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