同業界・同職種の転職だけじゃない

“働き方”転職前後で変化は?

2014.04.29 TUE


ワークス研究所が発表している「ワーキングパーソン調査2010」によると、25~29歳(正社員)のR25世代では、転職の際の異業種間の移動は46.8%、同業種間の移動は44.7%と、異業種に移動する人の方が、やや多いという結果に。そこで、転職希望者は、どんな転職先を選ぶ傾向が高いのか、リクナビネクスト編集長の黒田真行さんに伺った。

「業種が変わっても職種が変わらなければ、仕事の内容は大きく変わらないことも多いので、異業種間移動は実はそれほど珍しいことではありません。一方、職種が変わる転職は仕事内容まで大きく変わるので、こちらの方が少数派です。とはいえ、同職種間転職は70%くらいで、残りの30%ほどの人が、異職種への転職を実現しています」

異業種からの転職が多い職種としては、営業・販売職で、若い世代に限って言えば、いわゆる“つぶしがききやすい”といわれている職種だそう。逆に、異職種への移動がほとんどないのは、専門性が高い職種。なかでも、看護師や美容師、販売・サービス職は、同職種内で条件の良い職場へ移っていく人が多い特性があるそう。

また、前述の「ワーキングパーソン調査2010」で、転職後の職場の規模について聞いたところ、以前より小規模な職場に転職した人が48.9%(25~29歳、正社員、男性)で最も多い。やはり、大規模な会社は狭き門、ということなのだろうか?

「大規模な会社は認知度が高く応募者も多いので、求人倍率は高くなりやすい。しかし、企業規模が小さくても、業種や職種、勤務地などによっては求人倍率が高いケースもあります。ちなみに現在は、業種ではIT系やメーカー、エリアでは首都圏中心部は倍率が高い傾向にあります」

その一方で、中小企業の場合、世界に通じる優れた技術を持っていても知名度が低く、求人を出しても応募者があまり集まらないというケースもある。転職希望者の中には、あえてそうした「隠れた優良企業」や「今後の成長企業」にチャンスを求める人もいる。新卒時と異なり、企業規模や知名度だけで職場を選ぶ愚を理解しているからだろう。“小規模な会社”に転職する人が約半数という結果の裏には、こうした背景もあるようだ。

ともあれ、業種・職種を変えることも大企業から中小企業に転職することも、我が事となればためらってしまいがち。だが、転職者の実態をみる限り、そうした転身を遂げている人は少なくない。チャンスがあれば、思い切って踏み出してみるのもいいかもしれない。
(相馬由子)

※この記事は2011年12月に取材・掲載した記事です

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