小粒でも世界レベル!

「超優良 中小企業」の探し方

2014.06.16 MON


若者のための就職応援プログラム「ホンキの就職」の様子。就職レクチャーや分析ツールによる適職診断などの座学や、面接練習などが行われる
就活の本格スタートから早4カ月。すでにエントリーを締め切った会社も多く、まだ就職先が見えてこない学生は焦りが募っている頃かもしれない。若者のための就職応援プログラム「ホンキの就職」の企画を担当する越前谷さんによれば、なかなか内定を取れない学生の特徴のひとつとして「応募先への固執が強すぎる」ことが挙げられるという。

「企業の規模や職種に固執しすぎて内定をもらえない学生が多いですね。ホンキの就職4Days Group Workでも、まず『こだわりの緩和』からスタートします」(越前谷さん)

特に就活初期は大企業や有名企業ばかりに目を向けがちだが、中小企業にも視野を広げてエントリーしていくことも必要だ。世の中には、知名度はなくても安定した業績や職場環境の良さで、生き生きと働ける中小企業も数多く存在する。

では、自分に合った「優良中小企業」はどう探せばいいのか? 『就職四季報 中堅・中小企業版』(東洋経済新報社)編集担当の赤峰みどりさんに伺った。

「まずは職種に対して柔軟な考えを持つことです。こだわりがあるのは悪いことではありませんが、例えば鉄道が好きだから鉄道会社しか受けないというのではなく、車両を作る会社、線路や駅を作るゼネコンなど、視野を広げれば鉄道の仕事にかかわれる会社は数多くあることに気づくはずです。就職四季報には各企業の事業内容や取引先なども掲載されていますので、自分にとって興味の持てそうな事業を行っている企業や、その事業者と取引のある企業を探すこともできます」

『就職四季報 中堅・中小企業版』は4000社の企業情報を収録。一社一社の特色や近況が紹介されており、至る所に「世界トップ級」「国内首位」「業界トップシェア」といった文字が躍る。パラパラとめくっているだけでも、国際的な競争力を誇る優良中小企業がいくつも見つかる。過去5年の売上高、営業利益、経常利益、純利益などをチェックすれば、経営が安定しているかどうかも一目瞭然だ。

また、掲載されているデータの中には「入社3年後の離職率」「平均年収」「平均有休消化日数」など、かなり踏み込んだ内容も。これらの数字は労働条件や職場環境を含めた“働きやすさ”を推察する指標になりそうだ。

「例えば平均年収は高いのに離職率が高い、あるいは離職率自体を開示していない場合は、激務であるなど企業体質に何らかのマイナス要因を含んでいる可能性もあります。逆に平均年収が低い、あるいは非公表なのに離職率が低い企業はその他の労働条件や職場環境が良いのだろうと推測できます。職場に求めるポイントを絞ったうえでデータを読み解いていくと、自分に合った企業を見つけやすくなります」(赤峰さん)

就活はこれからが正念場。企業のネームバリューにとらわれない広い視野と綿密なリサーチで、“小粒でもぴりりと辛い”一社を見つけよう。

(榎並紀行/やじろべえ)

※この記事は2013年6月に取材・掲載した記事です

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