南国生まれは世話焼き? 山間育ちは几帳面?

「県民性」で読み解く上司との相性

2014.06.23 MON


『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』(学研新書)。日本全国を77エリアに分け、地域ごとに上司や部下との上手な付き合い方を指南している
「東京人はいい格好しい」「大阪人はお金に厳しい」など、出身地ごとに特有の性格や気質があるっていわれますよね。いわゆる「県民性」というやつですが、しょせん性格なんて個々人で違うもの。出身地ごとに独特の気質が育まれるなんて本当にあるのでしょうか?

「放任主義の家庭の子がたくましく育ち、過保護な家庭で育つと甘えん坊でワガママな性格になりやすいように、幼少時代に育った環境は、人間性や個性に大きく影響します。どんな地域で育ったか、という点も同様。地域ごとに根付いている文化や価値観は異なりますから、『県民性』という共通の気質や傾向が育まれていくのです」

そう教えてくれたのは、『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』の著者で、県民性に詳しい矢野新一さん。

同氏によると、仕事の仕方や部下との人間関係の築き方も、出身地によって特徴があったりするんだとか。

「長野、富山、岡山など山間育ちの人は、内向的で几帳面な人が多く、仕事に真面目に取り組みます。その分、部下の小さな失敗にも厳しく、なかなか褒めないという傾向もあるようです。飲み会の席などで冗談を言って距離を近づけようとしても、あまり効果がありません。それよりも、真面目に業務に取り組む部下を気に入ります」

逆に、フレンドリーな地域はどこでしょう?

「温暖な気候の地域や海沿い育ちの人は、のびのびとしていて楽観的な傾向があります。特に長崎出身の人は、江戸時代の貿易窓口・出島があっただけあり、友好的で付き合いやすい人が多いですね。後輩の世話を焼いたり、よく部下を飲みに連れて行って話を聞いたり、包容力があるように思います」

では、キャラクターが濃いイメージがある大阪出身者にはどんな特徴が?

「大阪出身の人はバイタリティがあり、商売っ気が強いため、汗水たらして働く部下を認める傾向がありますね。また、生粋の大阪人は、『東京人は気取っている』と鼻持ちならない認識を持っていることもしばしば。東京出身者が大阪出身の上司と仲良くなりたいなら、自分の失敗話をして素の自分を見せると、『面白いやつだ』と認められ、距離を縮めることができますね」

なるほど。身近な上司に当てはめても、ちょっと思い当たる点がありました…! 上司の出身県を把握しておくことは、仕事の人間関係を向上させる“処世術”になるのかもしれませんね。
(冨手公嘉/verb)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

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