めくるめく専門店の世界 第11回

200種以上の即席ラーメン専門店

2014.07.20 SUN


写真はさくらで扱う袋入りインスタントラーメンの一部。長崎県出身の筆者が気になったのはハウス食品が九州で限定発売している「うまかっちゃん」。久しぶりに食べたいな〜
独身男性の主食…といったら言い過ぎだが、かなりお世話になっている感があるインスタントラーメン。なかでも袋麺は、震災以降、保存食として、売り上げを伸ばしているという。

そんな袋麺を専門に扱うのが、インスタントラーメン誕生の地、大阪は日本橋にある「インスタントラーメン専門店さくら」。全国各地のラーメンが200種類以上、壁一面にぎっしりと並んでいる。買っていくのは独身男性や保存目当ての人ばかりかと思いきや…。

「男性だと家族に自分の出身地のラーメンを、女性なら子どもにノンフライ麺を買っていく傾向が見られますね」と教えてくれたのは、代表の大和イチロウさん。

「一番人気は北海道の“利尻昆布ラーメン塩”。京都の料亭が使う最高級品の利尻島産昆布を麺に練りこんでいます。スープが残ったら雑炊にしても美味しいですよ。ちなみに、最も高価なのも北海道のラーメン。“オホーツクゆうらく軒シリーズ”は、ミネラルたっぷりのサロマ湖の塩を使った1食500円超えの逸品です」

また、最近は機能性の高い変わり種ラーメンにも人気が集まっているという。

「九州豚骨で有名なマルタイからは“山の棒ラーメン”という、山での携帯食として登山家のために作られたラーメンが発売されています。これはオルニチン、アルギニンのほか、11種のビタミンが入っており、スタミナ補給にもオススメ。また、近江のご当地ラーメン“フルフルらーめん”は、麺に近江名産の絹が練りまれており、アミノ酸が豊富なんです」

んー、話を聞いていたら、なんだから食べたくなってきた。せっかくなので、インスタントラーメンを美味しく作る方法を聞いてみた。

「袋に書いてある作り方を守るのが一番美味しく調理できる方法ですが、強いて言うならば、コツは2つ。ひとつは、麺には打ち粉が残っているので、茹でたあとは残り湯を捨てて、スープには新しいお湯を利用すると味が濁らない。もう一つは、トッピングにいれる食材。例えば、北海道ラーメンはコーンの甘さが合うし、熊本ラーメンにはキクラゲを入れるとか。喜多方のようなシンプルな醤油にはネギだけでも十分ですよ」

ちなみにさくらでは、購入時に、そのラーメンにあったトッピングや作り方を教えてくれる。また、土日に限り、店舗での調理販売を行っているのだとか。

「店舗での調理は、インスタントラーメンが持つポテンシャルを知ってもらうためのデモンストレーションのようなもの。こんなに美味しくできるんだとわかってもらえるとうれしいですね」

地方出身者ならわかると思うが、子どもの頃に食べた“ご当地インスタントラーメン”を無性に食べたくなることがある。そんな時に足を運びたい専門店だ。
(コージー林田)

※この記事は2012年7月に取材・掲載した記事です

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