ビジネスエグゼクティブのマル秘トレーニング

無酸素運動で「脳効率」UPする?

2014.07.24 THU


ケビン山崎氏が主宰するジム「トータル・ワークアウト」。プロスポーツ選手から芸能人まで名だたる著名人が肉体改造のために通う。池澤氏は同ジムのゼネラルマネジャー兼パーソナル・トレーナー Takayuki Haneta(digni photography)
衰えることのないランニングブーム。「東京マラソン」の倍率は10倍に迫り、大阪マラソンも5倍を超える。健康志向・ダイエット志向が強まるなか、「有酸素運動」の代名詞であるランニング人気は当分続きそうだ。

だが、こうしたランニングブームを歓迎しつつも、その過熱ぶりに首を傾げる人も。『代謝を上げると仕事が進む』の著者であるパーソナル・トレーナーの池澤智氏はこう語る。

「ランニングももちろん良いのですが、ビジネスパースンにお勧めしたいのは、実は“有酸素運動”よりもむしろ“無酸素運動”なんです。無酸素運動をすることで、頭の回転が速くなったり、集中力が高まったなんて声もよく聞きますよ」

同氏は、カリスマトレーナーとして名高いケビン山崎氏が主宰するジム「トータル・ワークアウト」の人気トレーナー。ビジネスパースンの顧客も多く、彼らからそんな声を聞くことも少なくないという。だが、いったいなぜ“無酸素運動”をすることで頭のキレが良くなるというのか?

「無酸素運動の代表は筋トレですが、筋トレをすると瞬間的に脳の酸素が不足します。すると脳は酸素を取り込もうと、脳血管を太く広げようとする。そうして脳にたくさんの酸素が送られることで、脳の電気信号が効率的に伝達されるようになる。結果的に『脳効率』がアップするんです」

脳のシナプス間を流れる電気信号が効率的に伝達されると、頭の回転が速くなるというわけだ。さらに同氏によると、トレーニングの「時間対効果」という点でも「有酸素運動」より「無酸素運動」のほうがビジネスパースン向きだという。

「ランニングや水泳など“有酸素運動”は、心肺機能や持久力を高め、カロリーを消費するには効果的です。ただ、脳に酸素をたくさん送り込む効果はあまり期待できません。しかも20分以上運動しないと効果が出にくいため、忙しいビジネスパースンには正直ハードルが高い。その点、筋トレなら短時間でも効果が出るんです」

無酸素運動の筋トレは、1日10分程度のトレーニングで筋肉を増やすことができる。筋量が増えれば「代謝効率≒食べたものをエネルギーに変える力」が上がり、脂肪を燃焼しやすいカラダになる。トレーニングの「時間対効果」だけを考えれば、むしろ無酸素運動のほうが効率的というわけだ。

確かに、仕事で疲れた体に鞭打って走るのは正直しんどいもの。短時間で済むならそれに越したことはない。ランニングブームに乗じて走り始めたけど、あえなく挫折してしまったアナタ、「無酸素運動」なら続けられるかもしれませんよ。

※この記事は2012年7月に取材・掲載した記事です

  • 池澤智さんの書籍

    池澤智氏の新刊『代謝を上げると仕事が進む!』(日本経済新聞出版社)。「無酸素運動」によって代謝を上げ、「脳効率」をアップするためのメカニズムやトレーニング法、食生活などが詳しく紹介されている

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