仕事しながら健康づくり!? “ワークサイズ”に注目

「運動不足解消オフィス」続々登場

2014.09.11 THU


イトーキの「スタンディングデスク」。立ったまま作業することで集中力を保ちつつ、エネルギーを高められるという
1日の3分の1以上を過ごすオフィス。デスクワークが中心の仕事に就いている方は、特に運動不足を感じているかもしれない。そんな従業員の悩みを解消するために、企業が展開する健康的な取り組みが注目を浴びている。

まずお話をうかがったのは、オフィス空間事業を手がけるイトーキ。イトーキが始めたのは、日常の働き方にちょっとした工夫をすることでできる健康活動「ワークサイズ」だ。

「厚生労働省が2011年に公表した『健康日本21』の最終報告など日本人の運動に関する調査を読みとくと、意識して行う“自発運動”は増えているものの、日常なにげなく行う“生活活動”で身体を動かす機会は減少しているということがわかりました。そこで、仕事をしながらも健康問題の解決に寄与するものとして、ワークサイズ(ワーク+エクササイズ)が有効だと考えたのです」とイトーキUd&Eco研究開発室の高原氏は語る。

実際に、ワークサイズを実践しているイトーキ東京イノベーションセンター「SYNQA」では、このような手法が用いられている。たとえば、フロアをぐるりと一周する通路を設置し積極的に歩くことを促したり、高さを約30cm上げたデスクで立って仕事をすることで消費エネルギーを増やしたり…といった具合だ。これらはすべて、オフィスで働きながら自然に取り組めるように空間が設計されている。ほかにも同オフィスでは、ストレッチを促すスペースの設置や、身長ごとの適切な歩幅をチェックできる目印を通路につけるなどの取り組みがある。

同じくオフィス空間事業を手がける内田洋行は、2012年から「ヘルスケアオフィス」を設置。タニタと共同開発し、歩数計や体組成計などの計測器と測定データをクラウドで管理する健康支援サービスを導入した。蓄積された計測データは社員個人がweb上で確認できるほか、「みんなで見守るヘルスケア」というコンセプトで、部署ごとに集計した結果のみを共有し、対抗させて健康増進を図るという工夫もされている。

ほかにも、社内の施設としてバスケットコートやプールなどを設置するフリークアウト(ITサービス業)や、IT機器を活用しながら社員の活動量を管理し、その推移をスマホに記録しているNTTレゾナントなど、社員の健康増進を図る企業は増えている。前述のイトーキの「ワークサイズ」も今年から顧客への提供を開始したといい、今後はますます一般の企業にも増えそうな健康増進オフィス。これからは長時間働いても健康を維持するのがラクになるかも?
(萬石隼斗/ビルコム)

  • 内田洋行の「ヘルスケアオフィス」。データを測定、管理できるスポット
  • イトーキの「ストレッチ」。手と足をマークに合わせればストレッチできる仕組み

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