仕事の実態、収入、就職活動まで

“脱サラ漁師”のリアリティ

2014.10.20 MON


沿岸漁業のひと幕。定置網で魚を追い込み、大きな網で船上に運び上げる。この日の出漁は朝3時。真っ暗ななかで作業が行われた
都会の生活に嫌気が差し、ふと「大自然で働きたい」と思う瞬間はないだろうか? 仕事場をオフィスから大自然へと移すのはかなりの勇気が必要なものの、もちろん不可能ではない。たとえば大自然を相手に仕事をする「漁師」に転職した場合、どんな生活が待っているのか。仕事の実情や収入面、就職活動の方法まで、Q&A方式でその“リアリティ”を考えてみよう。

Q.正直、体力に自信がないけど…大丈夫?
A.石川県在住の現役“脱サラ漁師”窪川敏治さんによると、「体力勝負の面はあるものの、場数を踏むことで作業の勘所がわかるので、体力の心配はそこまでしなくてよい」とか。むしろ懸念すべきは「船酔いしやすいかどうか」。本気で転職を考えるなら、体験乗船で事前に適性を見るのがオススメだ。

Q.どういう雇用形態になるの?
A.船や網を持つ会社や組織で働くのが一般的だ。ちなみに、職場となる“漁場”によって働き方は3種類に大別できる。世界の海を主戦場とする「遠洋漁業」。日本領海内で航行する「沖合漁業」。沿岸部での日帰り漁が基本の「沿岸漁業」だ。

Q.漁師の給料ってどれくらい?
A.窪川さんによると、たとえば石川県の漁業従事者の場合、最低保証年収240万円に加え、漁獲高に応じて給与ボーナスが上乗せされる。また、キャリアや資格に応じて、ベースの給料が1.5~2倍になることもあるという。


Q.漁師に転職するにはどうしたらいい?
A.就職イベントに参加、または漁連へ直接連絡してみよう。転職希望者、とくに若い世代で異業種のノウハウを持つ“脱サラ組”は、漁業従事者のなかでかなり重宝されるという。

窪川さんいわく、体力的に厳しい職場には違いないが、わずらわしい人間関係から解放され、健康的な生活が送れるという。もちろん漁師のみならず、農業や林業など、自然を相手にする仕事は数多くある。それぞれに違った醍醐味があるので、「通勤中に、気づくと窓越しの自然を見つめている」…なんて人は、試しに調べてみてはいかが?

※この記事は2013年10月に取材・掲載した記事です

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