レベル高すぎて劇場版映画と勘違い!?

「企業発ムービー」話題作が続々!

2014.10.21 TUE


『タイムスリップ! 堀部安兵衛』のワンシーン。現代にやってきた堀部安兵衛が恋したのは、仇敵・吉良上野介の末裔だった…!?
最近、テレビCMや動画サイトの広告で、劇場版映画の予告編のような映像を見かけることが増えてきた。よくよく調べてみると、あれは映画ではなくウェブのみで公開しているショートムービーの予告編であることに気づいた人もいるだろう。

実は、あれらのショートムービーは企業のブランディングを目的にした作品で、興行を目的とした劇場版映画とは一線を画す。たとえば、9月に公開されるや大きく話題になったのが三井不動産レジデンシャルが手がけた『タイムスリップ!堀部安兵衛』(大森南朋主演)だ。この作品については、あまりのクオリティの高さに映画と勘違いする人が続出。実際、ツイッター上の声を探ってみると…。

「タイムスリップ!堀部安兵衛 みたいなーって映画館調べてて中々見つからなくてイライラしてたらまさかのWeb映画だったという…」
「タイムスリップ堀部安兵衛、は映画館でやってないと、今日初めて知りました。」
「てっきり映画だと思ってたわ。」

といった声があがり、ヤフー知恵袋でも

「cmでやってる『タイムスリップ堀部安兵衛』と言う映画はいつ公開ですか?」

という質問が出るなど、勘違いする人が続出。ある意味世間を騒がせた“問題作”といえそうだ(コメントはすべて原文ママ)。

主演の大森南朋自身も完成披露試写会で「今回、CMということでお話をいただいたのにこんなに分厚い台本がくるとは思ってもいませんでした。役者もスタッフも全力で良いものを作ろうとして、僕自身もこれを映画だと思って撮影に臨んでいました。その空気は絶対画面から伝わるはずです」と語ったほどで、視聴者が映画と見間違うのは当然ともいえる力の入れようだったのだ。

『タイムスリップ!~』の作中では、三井不動産レジデンシャルの「経年優化」「現場百回」など事業理念も語られる 。これら、人気俳優や製作スタッフを使っての大掛かりなムービー作りは、ここ数年、「ブランデッドエンターテインメント」というコミュニケーション手法でアメリカを中心に注目されている。日本でも映画やドラマで人気の俳優や監督を使って作られ始めているので、その一例を紹介しよう。

●リクシル
住宅設備機器メーカーのリクシルが手がけたのは、ショートムービー『ほっとファーザー』。大切な人へリフォームを贈ることを通して、感謝の気持ちを伝える「リフォームを贈ろう。」キャンペーンの一環として制作された。総監督を務めたのは『踊る大捜査線』シリーズで知られる本広克行監督。妻をなくした父と長男のぎこちない関係が、風呂のリフォームを贈ったことで変化する様子を描いている。

●ネスレ
チョコレートブランド「キットカット」をモチーフにして、ネスレはショートフィルム『ビター・スウィート ~オトナの交差点~』をシリーズとして4本制作。仕事に恋に悩む女性4人が新たな道を見つけていく姿を各15~25分でコミカルに表現している。主演は本仮屋ユイカや遠藤久美子など20~30代の女優4人。意外なところでリンクする世界観も楽しめる。

出演俳優はもちろん、制作スタッフも含めて高レベルの作品が続出するウェブムービー。映画館やレンタル店に行かずとも今すぐにウェブで観られるので、気になった人はサイトを訪れてみては?

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