ビジネスマナー“常識”世論調査 12

仕事のやりとり「メールだけ」はOK?

2014.11.26 WED


およそ9割の人が「会わなくても構わない」と考えているということは、それだけそういったケースが増えているということの表れでしょうか R25世代60人を対象に、編集部が調査
もはや「チェックしない日はない」と言っても過言ではないほど、ビジネスマンにとって当たり前のツールになったメール。外出先でも、ケータイなどでのチェックが当然となったご時世。ただ一方で、「最近の若いやつはなんでもメールで済ませようとする」という声も。「ちっとも電話をしてこない」と。とはいえ、日時や場所の連絡などはメールの方が正確だし、メールで済むならそれでよいのでは?と思ってしまうのも確か。実際にR25世代はどう思っているのでしょうか?

そこで首都圏のR25世代60人に「メールのやり取りだけで仕事を進行することについて、どう思いますか?」と聞いたところ、「メールだけでも構わない」と答えた人は全体の85%。そして「メールだけでは不足」と答えた人は15%という結果に。それぞれの理由を見てみると…。

【「メールだけでも構わない」派の理由】
用件がきちんと伝わっていれば問題ない。(システムエンジニア/33歳)

関係者全員に同時送信で伝えられるので、メールだけの方が失礼がない。(webディレクター/32歳)

電話に比べ、深夜や休日など、お互いの都合に縛られず送ることができるので、マナーとしても正しいと思う。(マーケティング/32歳)

ふむふむ。どれもメールの特性を理解したうえの真っ当な意見。では反対派の理由は?

【「メールだけでは不足」派の理由】
もし見ていたとしても、返事がないとその確認ができないから。(制作会社/28歳)

文面だけでは誤解が生まれる可能性がある。(宣伝/29歳)

メールをあまりチェックしない人もいるから。(広告営業/26歳)

「メールだけでも構わない」派のビジネスライクな理由に対し、反対派はちゃんと伝わっているかを不安視する意見が目立ちました。

ではマナーとしてはどうなんでしょう? ビジネスマナーに関する著作を多く出されている古谷治子さんに聞いてみました。

「伝えるべき内容が正確に相手に伝わっていれば、マナーとしては問題ありませんよ」

なるほど。メールか電話かといった手段の問題ではなく、“伝わっているか”そして“正確か”どうかが問題なんですね。でも文面だけでは伝わらないことがあるという意見もあったのですが…。

「金額の交渉、謝罪や感謝、初めてのご挨拶など、気持ちを伝えたい場合にはやはり直接話すべきでしょうね」

情報はOK、でも気持ちはNGですか。勉強になります! 相手に何かを伝えるとき、メールか電話か直接会うか、その目的や意図によって上手に使い分けることが大切なんですね。

というわけで、全12回にわたって続いてきたこの連載も今回で最後です。これまでお読みいただいた読者の方、ご投稿いただいた方、本当にどうもありがとうございました。世論調査は行っておりませんが、少しは皆さんのお役に立てたことを信じて筆を置くことにします。(小倉隆司)

※この記事は2011年05月に取材・掲載した記事です

  • 古谷治子

    幻冬舎『知識ゼロからの最新ビジネスマナー入門』監修ほか、著作も多数。CS(Customer Satisfaction)概念(=顧客満足追求)を軸にした『品格』『モチベーション』『スキル』の三位一体教育の第一人者として全国のシンクタンクで活躍中

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