実践で培った“使える知識”が満載

個性派「会社手帳」が面白い!

2014.12.30 TUE


「外為どっとコム」が毎年作成している会社手帳は、為替や投資にまつわる情報が網羅されていることで知られ、ノベルティとしても人気が高い
年末や年度末が近づくと、会社から翌年の「手帳」が配られる人もいるだろう。会社ごとにカスタマイズされた手帳の中身は、それぞれの特色が見えてちょっと面白い。そこで、毎年2000社以上の法人向け手帳を制作・販売している能率手帳プランナーズの取締役・高梨文明さんに、各業界のユニークなポイントを教えてもらった。

「例えば、投資会社の手帳には各国の経済指数の発表スケジュールが載っているし、不動産デベロッパーなら自社で扱っている建築資材についての解説が載っています。当然のことながら、実際に仕事をするうえで必要になる情報が集約されているわけです。従業員の意見をヒヤリングして内容を決める会社が多いので、載っている情報は現場でブラッシュアップされた“使える知識”なんですよ」

ガムを作っている会社の手帳に「くっついたガムのはがし方」が載っているのは、営業職の人が客先で一番聞かれる質問だからだとか。ほかにも、化粧品メーカーの手帳には「メイクの仕方」の基本が載っているだけでなく、ダイエット用の体重管理表が付いているという例も。社員の英語力アップを目指している商社では、社員向けの行動指針がすべて英語で書かれているケースもある。また、3.11以降は緊急時の会社への連絡手順が掲載されるなど、防災マニュアルとしても使える会社手帳が増えているようだ。

「基本的なスケジュール管理などの機能は市販手帳とほぼ同じですが、最近は社員研修で手帳の使い方をレクチャーしている会社もあります。“自己目標”を記入させて成長を促したり、会社の“経営理念”が自然と目に入るようにするなど、新人社員の教育ツールという側面もあるといえますね。その会社における標準的な“仕事のやり方”に合わせた手帳を作ることで、ノウハウを共有できるわけです」

社員たちが実践で培ったノウハウが詰め込まれた会社手帳は、その会社で働く人に最適化されたビジネスツール。もし取引先からもらえたりする人は、手元に集まった手帳を見比べるだけで、かなり勉強になるかも?
(呉 琢磨)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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