領土問題から不安は…?

中国&韓国企業への転職事情

2015.01.17 SAT


ハイアールジャパンセールスはボーナスの査定法も特徴的。「半期に一度、KPI(目標達成指標)を数値化して決め、その達成率に応じてボーナスが支払われます。この数値は上司と相談して自分で設定できるのがいいですね」と成田さん YNS / PIXTA(ピクスタ)
日系家電メーカーの苦境が伝えられた昨年。その一方でサムスンやハイアールなど、アジア系メーカーの躍進は目覚ましい。日系メーカーの経営合理化を背景に、技術者たちが中国・韓国系企業に引き抜かれているという話もあります。

実際、中国・韓国系企業の日本法人では、技術者に限らず日本人スタッフを募集しているところも多いとか。転職先として興味を持つ人もいるでしょう。だが気になるのは、昨今の外交関係。竹島や尖閣諸島をめぐり、双方の国民感情は著しく悪化しています。中国・韓国系企業に転職した場合、日本人という理由で嫌な思いをすることはないのでしょうか?

「私どもではまったく問題ないと思います。本国からの駐在員もいますが、交流も頻繁です」(ハイアールジャパンセールス・成田氏)

「領土問題は影響ないと思いますよ。以前と変わらず働いていますし、取引が滞ったという話も聞きません。中途採用も相変わらず受けつけているようです」(韓国系IT企業で働くA氏)

両者とも意外(?)にポジティブなお答え。あくまで一例ですが、ビジネスの現場は冷静さを保っている模様です。職場での人間関係が悪化したという話は聞きませんでした。

では、両国の企業文化はどうでしょう? 日本企業とのギャップを感じることもあるのでは? そう思って尋ねたところ、それぞれ以下のような話を聞けました。

「ものすごくお酒を飲みますね。中国では『白酒』というアルコール度数の高いお酒をふるまうのが最高のおもてなしとされていて、日本以上にお酒の席でのビジネス交流が重視されているようです」(ハイアールジャパンセールス・成田氏)

「韓国人は感情がはっきりしていてせっかちですね。そのぶん、ビジネスにもスピード感があります。一長一短あると思いますが、日本のように『急がば回れ』という発想はないかもしれません」(韓国系IT企業で働くA氏)

また、韓国人もお酒が強く、しょっちゅう飲み会があるのだとか。

「お酒を通じて仲を深めていくという文化があり、飲み会を非常に重視していますね。よく『情』という言葉を出されるのですが、一度、仲間だと思ったら本当によく面倒をみてくれます」(A氏)

政治とビジネスとは別モノとはいえ、やはりお国柄はある様子。「外資系企業」というと欧米系ばかりを思い浮かべがちですが、今後はアジア系への転職も増えていくでしょう。これ以上、両国との関係がますます気になるところですね。
(岡本のぞみ/verb)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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