誰も知らないクルマの雑学 第1回

タイヤの進化でパンクゼロ社会に!

2015.02.10 TUE


写真はブリヂストンが開発したパンクしないタイヤ、「非空気入りタイヤ(エアフリーコンセプト)」。特殊形状のスポーク部分には、加熱すると柔らかくなり、冷却すると硬化する素材を使用。加工や成形が簡単なだけでなく、再生利用が可能でエコにも配慮している
彼女とのドライブ中にタイヤがパンク。さっとスペアタイヤに交換して、男らしい一面を見せる。頼れる男を演出するには絶好のシチュエーションだ。しかし、最近は「パンクしないタイヤ」を装着しているクルマがあるとも聞く。どのようなタイヤなのか、自動車のテクノロジーに詳しい自動車評論家の高山正寛氏に詳しい話を聞いた。

「それはたぶん、ランフラットタイヤと呼ばれるものでしょう。正確には、パンクをしても時速80kmで80km程度走れるといったものです。日本では2001年にトヨタのソアラにオプションで設定され、今では高級車を中心に徐々に普及してきています。ランフラットタイヤを装着していると、スペアタイヤの搭載が必要ないので、荷室を広くできたり、軽くなった分、燃費も向上しています」

パンクで怖いのは、空気圧の低下による急な挙動変化や停車。最悪の場合は事故の原因にもなるのだが、ランフラットタイヤは、パンクを知らせるランプが表示されるだけで、急な挙動変化などは発生しない。それに、80kmも走れれば、近くのディーラーに駆け込こむこともできる。

たしかに、パンクしても80kmも走れるのはすごいけれど“パンクしない”はさすがに夢物語か…と思いきや、高山氏から驚きの一言が。「商品化はされていませんが、すでにパンクしないタイヤは開発されていますよ」とのこと。それが、ブリヂストンが開発した「非空気入りタイヤ(エアフリーコンセプト)」。

「このタイヤは、空気の代わりに特殊形状スポークをタイヤ側面に張り巡らせています。パンクをしないメリットだけでなく、タイヤの接地面であるトレッド部のゴムを含め、100%再生利用可能な材料を採用しているのが特徴です。将来は“パンク”が死語になるかもしれませんね」

ほかにも、タイヤの技術進歩は著しく、既存のタイヤ性能を上回るタイヤが次々と登場しているという。例えば、CMなどで見かける、タイヤの溝を工夫したりナノテクノロジーを応用したりすることで、転がり抵抗を低くして燃費を向上させるエコタイヤ、ロードノイズを低減させる静音性の高いタイヤなどもそのひとつだとか。

「タイヤはハガキ4枚分の面積でクルマを支えているすごいパーツ」といわれる。クルマの進化だけでなく、タイヤの進化にも要注目だ。
(コージー林田)

※この記事は2012年2月に取材・掲載した記事です

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