サラリーマンには無縁と思っていたけれど

転職時「契約金」がもらえる企業

2015.02.12 THU

プロ野球やJリーグなどプロスポーツの世界でよく聞く「契約金」。その額は時に1億円を超すこともある。いずれにせよサラリーマンには縁のない話…と思いきや、実は「契約金」を払ってくれる会社があるという。その真相を確かめるべく、キャリアコンサルタントの高野秀敏さんに聞いてみた。

「ごく稀なケースですが、本当です。転職などの内定者に対してお金を払う企業はあります」

「支度金」や「準備金」など、様々な呼称で、「契約金」はサラリーマンの世界にも存在する。もしかして契約金1億円のサラリーマンもいたりして?

「いや、だいたい30~60万円くらいですよ(笑)。多くても100万円程度です。企業としては、安くて優秀な従業員が理想。それと昇給は簡単でも、下げるのは難しいので、きちんと実力を見てから給料を上げたいのも本音です。とはいえ、前職より年収が下がるのは嫌がるのがふつう。そこで、低い月収でも、初年度の年収は変わらないように契約金があるんです」

なるほど。契約金といってもプロスポーツのイメージとだいぶ違いますね。…あぁ残念。では、どんな会社が契約金を支払っているのだろうか?

「会社というより職種です。まず医療関係、それからコンプライアンス業務などの法務関連が多いようです。つまり、極めて専門的な能力と知識が必要で、なおかつ人材も不足しがちな職種。こうした職種はなかなか求人も集まらないんですよ。あと優秀なエンジニアも、最近ではSNSを扱う大手IT企業同士で取り合いになっているので、ありますね」

なるほど、資格や能力も含めて人材の稀少性が大事なわけか。

「ただ、2年目からは契約金もなくなるので、その後ずっと初年度より年収が低いままという場合もあり得ます。契約金の有無ではなく、5年10年先を見極めた転職をするべきでしょう」

「契約金が出る=実力が認められている」でもあるから、決して悪いことではない。それでも、目先のお金に惑わされないように気をつけたいものです。
(鯨井隆正)

※この記事は2011年03月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト