『ニートの歩き方』の著者に聞く

「働かずに食っていく」心得5カ条

2015.03.01 SUN


ギークハウス東日本橋の日常風景。プログラミング世界での概念「オープンソース」という発想を下敷きに、「幅広いギークが集まるシェアハウス」というコンセプトに共感した人が全国にギークハウスを設立するという広がりを見せている
何かと気疲れの多い宮仕え。リストラのニュースを聞くと、仕事があるだけマシ…と思いながらも、できれば「会社勤めはしたくない」、あわよくば「働かずに食っていく方法はないものか…」なんて思ってしまうこともあるだろう。そんな願望を実践しているのが、『ニートの歩き方』の著者であり、ニートとして各種メディアにも登場されているphaさんだ。

「生きていくために最低限の収入は必要なので、全く働かないというわけにはいきませんが…。僕の場合、“嫌なことは極力せず、自分の好きなことをして生きていく”ことを念頭に置き、“できるだけ働かない”という姿勢で過ごしています」

「雇われずに食っていけるエンジニアの技術」は持っているものの、今ではその技術を使うこともなく、あくまで自分の好きなことをしてたまに働きながら暮らしているphaさんに、「働かずに食っていく」心得5カ条をお聞きした。

1.人に与える
「僕の場合、ブログを書いたり、プログラムを配布したりしていますが、好きなことを形にして他人に提供する、ということが大事だと思っています。それがキッカケで人が集まり、周りから信頼を得ることにつながるので。回り回って自然と助けてもらう機会も増えるんだと思います」

2.ネットワークを広げる
「リアルやネットを問わずネットワークを広げることが大切です。また、自らそういった場を作るのも手です。僕の場合だと『ギークハウスプロジェクト』(※)がそのひとつ。人の多い場所で待つことで、助けてもらう機会やものをもらう機会も増えるのでいろんなところに出かけましょう」(※ギークを中心に共通の話題や趣味を持つものたちが集まる、phaさんが企画したシェアハウスプロジェクト)

3.自分をさらす
「自分のできることやしたいことを明確にすることで、広がったネットワークを有効に活用できます。ネットの場合、顔写真やアイコンなどのビジュアル的なものを使うことも大事になってきますね。自分というものが何者かと意思表示することでキッカケは生まれます」

4.空き家を探す
「住まいは生活に欠かせませんが、日本の空き家率は高く、東京から離れるとけっこう空き家があります。極端な例ですが、和歌山県の山奥にある土地付きの空き家を20万円で譲ってもらったり、月1000円くらいで空き家を借りたりしたという話も聞きます。生活のコストを劇的に減らすことができるのでやはり住まい選びは重要ですね」

5.いろんなことをあきらめる
「“東京に住むのをあきらめる”“豪遊するのをあきらめる”。あきらめればお金はかかりません(笑)。働きたくないのなら“あきらめる”のも選択肢のひとつ。たとえば着る物ひとつとっても、服にこだわらなければ、人からもらえることは多いんですよ」

phaさんは、「あまり働かない生き方もアリだと思うんです。そういう考え方が少しあるだけでこの社会はずいぶん生きやすくなるんじゃないかと。まずは自分のしたいことや好きなことを見つけるのが大切だと思います」と話す。

上の「心得5カ条」は、特別な技術がなくとも実践できる考え方ばかり。もっとも、「いろんなことをあきらめる」のが難しいわけだが、何でもかんでも欲張ってしまうことで逆に疲れてしまう、なんてこともあるかもしれない。肩の力を抜いて、自分の生き方を見つめ直すキッカケにしてはいかがだろうか。
(ピーチ四葉/東京ピストル)

※この記事は2013年3月に取材・掲載した記事です

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