20~30代の合格率は約30%

需要増の資格「通訳案内士」とは?

2015.03.31 TUE


通訳案内士は観光地を案内するだけでなく、旅行スケジュールの管理、宿泊先の確認、荷物の管理、買い物のアドバイスといった業務を行うこともある
今年の2月、筆者の友人数名が通訳案内士という国家資格の試験を受けて、合格した。2016年に開催される東京オリンピックの際に来日する外国人選手団のアテンド通訳をすることが目標なのだとか。ところでこの通訳案内士って、どんな職業なのだろう?

「報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすること)を行うことを業とする人と、通訳案内士法で定義されています」(日本政府観光局)

上記の業務を、資格を得ないで行うことは違法になる。

「国際会議などで行われる同時通訳との大きな違いは、言語通訳は他者が話した外国語をなるべく忠実に翻訳しますが、通訳案内士は、通訳だけでなく自身が情報を発信して観光地などを案内する点です」

いわば、通訳案内士は“民間の外交官”。外国人に日本のことを正しく知ってもらうため、試験では日本の知識も問われる。

「日本の地理や歴史・産業・経済・政治及び文化に関する一般常識の筆記試験もあります」

2013年4月1日現在、通訳案内士は1万6779人が登録されており、2013年度の試験では1,201人が合格した。通訳案内士試験の外国語の種類は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語がある。ちなみに、2013年度の合格者のうち20代と30代は29.5%。最年少合格者は17歳だった。

「試験合格後は、登録すれば営業が可能になります」

試験合格後の研修は日本観光通訳協会や全日本通訳案内士連盟などの団体が行っているという。晴れて営業、となった場合、形態は様々だという。

「通訳案内士は、旅行会社の社員が資格を取得する場合もありますし、フリーランスで営業される方、企業などと専属契約を結ぶ方もいます」

アスリートなど有名人のアテンドを目指すなら、実績のある通訳会社と契約することが近道かもしれない。現在政府では「観光立国」の実現に向けて、2016年までに日本への外国人旅行者を1,800万人にするという観光立国推進基本計画を打ち出している。通訳案内士の需要も今後、伸びる可能性あり!
(駒形四郎)

※この記事は2014年3月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト