仕事の効率が悪いから?冗談じゃない!最大の理由は「××不足」

残業をやめられない理由TOP10

2015.03.25 WED

世論調査


「不景気だから人員削減」、でも「仕事量は今まで通り」。終わらせるには残業しかない? 画像提供:MM4/Imasia(イメージア)
「最近、定時で会社を出たのはいつだろう」――こんな思いを抱えながら働いている人も多いだろう。総務省の「労働力調査(2013年版)」によれば、フルタイムで働く男性雇用者の平均労働時間は週44.4時間。うち週60時間以上の人が16%に及ぶ。週5日勤務とすれば1日あたり12時間超。さらにデータに表れない“サービス残業”もあるのはご存じの通り。長時間労働は長らく問題視されてきたが、なぜなかなか減らないのか?

そこで、「“残業をやめたい”と思いながらもやめられない」という20~30代の独身男性会社員92人(※)に、その理由についてアンケート調査を行ったところ、以下のような結果に。(協力/アイ・リサーチ)

●残業をやめたくてもやめられない理由(1~3位まで回答。1位は3pt、2位は2pt、3位は1ptとし集計)
1位 人数が少なく、一人あたりの仕事量が多いから 133pt
2位 目標やノルマが厳しく、やらないと達成できないから 60pt
3位 定時では帰りにくい雰囲気があるから 54pt
4位 短納期の仕事をやらざるを得ないから 51pt
5位 仕事を任せられる能力のある人が他にいないから 50pt
6位 上司の指示がコロコロ変わる(ことで余計な仕事が増える)から 38pt
7位 残業代を稼ぎたいから 36pt
8位 取引先(客)の意向に振り回されるから 29pt
9位 自分の仕事は終わっても、同僚や後輩の仕事を終わらせないと帰れないから 27pt
10位 定時以外の時間帯に会議などがあるから 23pt

企業側がリストラや「厳選採用」を続けてきた影響か、「人手不足」がダントツに。業績を上げるためにやむを得ない面もあるにせよ、現場の負担感は大きいようだ。2位の「厳しいノルマを課せられているので残業がやめられない」という理由も、本質的には「業績のため」であり、4位の「短納期の仕事を受けざるを得ない」なども、根っこは同じだろう。一方で、昔からいわれていた「周りが帰らないから自分も帰りにくい」という意見も根強いが、ランキング全体を見渡せば、この手の「本当は残業する必要はないのに…」という理由は少数派といえそうだ。以下、それぞれの「理由」に寄せられた“現場の実態”もご紹介しよう。

【1位 人数が少なく、一人あたりの仕事量が多いから】
「社員数と仕事量のバランスが取れてない」(37歳)
「赤字部門のため人件費削減で、2年で10人から5人に減。部門の仕事量は減らないので、残されたメンバーは仕事量がほぼ倍になった」(26歳)
「不況で社員の増員が望めないので仕方ない」(36歳)
「業務の受注額が下がり、ノルマを達成するには多くの仕事を受注しこなさなければいけないから」(31歳)
「人が次々に辞めていく」(36歳)
「介護関係の仕事だが、人手不足で、介護をする職員が足りない」(39歳)
「産休に入った人がいても人を補強せず、残った人間で業務を分担する」(35歳)

【2位 目標やノルマが厳しく、やらないと達成できないから】
「目標を達成するべく日中密度を濃くすると夜の事務量が増えるから」(27歳)
「営業のノルマを達成できるように仕事をするには、時間を多くかける他にない」(25歳)
「残業ありきの仕事量である」(34歳)
「自分のやることに対して責任を負う」(29歳)

【3位 定時では帰りにくい雰囲気があるから】
「上司がサービス残業をしているから」(31歳)
「上司が帰らない」(29歳)
「定時で帰ったら文句を言われる」(31歳)
「定時で帰れた試しがない」(33歳)

【4位 短納期の仕事をやらざるを得ないから】
「無理な予算やスケジュールで仕事を受けなくてはいけないこともあるので」(33歳)
「すぐにしなければいけない仕事が直前に入るから」(33歳)

【5位 仕事を任せられる能力のある人が他にいないから 】
「人数の少ないベンチャー企業で、それぞれが強みを活かして仕事をしているため、分業できない」(29歳)
「自分にしかできない仕事がある」(27歳)

みなさん、なかなかハードな職場環境のよう。6位以下の意見も1つずつ紹介しよう。

【6位 上司の指示がコロコロ変わる(ことで余計な仕事が増える)から】
「就業時間の間近に指示の変更を頻繁に行う」(32歳)

【7位 残業代を稼ぎたいから 】
「賃金が少なすぎて生活できないので」(33歳)

【8位 取引先(客)の意向に振り回されるから】
「納期が打ち合わせと違う」(37歳)

【9位 自分の仕事は終わっても、同僚や後輩の仕事を終わらせないと帰れないから】
「自分だけ帰ると、なんか気まずい雰囲気を作ってしまうのではないかと思うからです」(36歳)

【10位 定時以外の時間帯に会議などがあるから】
「会議が多い」(39歳)

よく、「残業するのは仕事の効率が悪いから」といった声も経営陣から聞こえてくるが、今回の調査結果を見る限り、現場社員の受け止め方とはだいぶかい離がある様子。「効率アップにも限界があるよ」という悲鳴が聞こえてくるようだ。

※「世の会社員は、本当は残業をやめたいと思いながらも、いろいろな理由でやむをえず残業をしている人が多いといわれています。あなたもこれにあてはまりますか?」との設問に「あてはまる」と回答した人を抽出(調査対象者200人うち92人)。

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