人それぞれ違う兆候にも共通点がある

気持ちの沈みを示すサインとは?

2015.04.20 MON


自分からストレスサインが発せられてないか、日々確認することが大切だ ロジャー / PIXTA(ピクスタ)
昔から「春先になると気持ちが沈む」とはよく言ったもの。特に近年は、軽いうつ状態のビジネスマンが増えているようで、自分でも気付かないうちにストレスを溜め込んで、いつの間にか重症化…というケースも少なくないはず。

そこで知っておきたいのが、気持ちが沈み始めた時に現れる兆候。身体からの“サイン”を少しでも早めに汲み取ることができれば、改善もしやすくなるはず。

「早期の症状として、『不眠』や『息苦しさ、動悸、発汗などの身体症状』が、近頃の人にはきわめて多いですね。また、これらの他にも生活リズムが普段と違っていないか意識することが大切です。たとえば『いつもやっていることをやらなくなった』場合など。普段と違うことが出てきたら、ストレスが溜まっている可能性が高いということです」

お答えいただいたのは、メディカルケア虎ノ門の五十嵐良雄院長。たとえば毎日自炊をしている人が料理を面倒と感じたなら、これは気持ちが沈んで生きている可能性がある。あるいは、通勤中欠かさず読書をしていたのにこのごろ読む気がおこらないというのも、気分への影響の可能性がある。または服装にこだわっていた人が、朝の洋服選びに時間をかけなくなるなど。どんなに些細であれ、その人特有の日常リズムに変化が生じたらサインの可能性が高いようなのだ。

「症状が深刻になってくると現れるのが、朝のうつ気分。毎日続くようであれば、うつ病が疑われます。ただ、これも『気分が良いか悪いか』ではなく、今までと比較することが大切です。そもそも、出勤前は誰でも気分が悪くなりがちですから、今までと比べて大きな変化がないかチェックすることを心がけてください」(同)

また、自分自身の変化ではなく、外的な変化により生活リズムが変わった時も注意が必要とのこと。たとえば、住居の引っ越しや親の介護が必要になるなどして、自分のリズムが変化した場合は、どうしてもストレスが溜まりがちになる。自身から発せられるストレスサインに気を配るとともに、「同じリズムで毎日生活していることが、精神的にとても重要なのです」と、五十嵐先生は語る。

「近年、軽いうつ状態のビジネスマンが非常に多くなりました。軽いうつ状態は、軽いがゆえに発見が遅れたり、長く放置したりしてしまうために、薬が効きにくく、典型的なうつ病より治るのに時間がかかる場合も多いです。だからこそ、早めにストレスサインに気付く必要があるんですね」(同)

人により異なるストレスサインだからこそ、時として気付かず過ごしてしまうこともあるはず。とはいえ、そのまま放っておくと知らぬ間に「うつ」へと発展するケースもある。だからこそ、常に「普段との変化」に気を配って、いち早く心のSOSに気付くことが重要だ。
(有井太郎)

※この記事は2013年4月に取材・掲載した記事です

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