健康診断では見落としがち!?

20・30代でも注意したい病気

2015.06.05 FRI


会社の健康診断も問題ないし、まだ若いから病気なんて関係ない。そんなふうに思っているR25世代も多いのではないだろうか。しかし、「All About 家庭の医学」でガイドも務める臨床検査専門医の西園寺 克先生によると、そんな人にも落とし穴があるという。

「ゆっくり進む病気は無症状ですし、若い年齢層では健康診断の項目数も少ないことが多く、『問題はなし』という判定が多いのです」

つまり、健康診断では判明しない病気があるということだ。ではR25世代の男性の場合、いったいどのような病気が該当するのだろうか?

「まず、目の病気に関しては、緑内障が挙げられます。緑内障は進行すると失明する病気ですが、初期段階では視力に影響しないため、簡単な視力検査では判明しません。また日本人に多い『正常眼圧緑内障』の場合、眼圧が上がらないので眼圧検査でも発見できません。眼鏡やコンタクトを使っている人であれば通っている眼科もあると思いますので、年に一度は眼底検査を受けるようにしましょう」

一方、わざわざ病院へ行って検査をしなくても、献血で確認できる病気もあるという。その1つがR25世代も気になる肝臓の病気、肝炎だ。

「肝臓の病気は飲酒と関係すると思い込みがちですが、肝炎ウイルスが一番の原因なので、自覚症状のない慢性肝炎でも血液検査をすれば判明します。しかし、検査費用が高いこともあり、通常の健康診断ではウイルス感染の有無までは調べません。でも献血時に申し込めば、ウイルス感染の有無を検査することができます。献血は血液を必要としている多くの人を助ける善意の行いですし、その他にも肝障害、飲酒の肝臓への影響、栄養状態、コレステロール、糖尿病について検査することができるのです」

また、喫煙習慣があれば誰もがリスクを持っている病気もある。いわゆる煙草病だ。

「喫煙というと肺がんが一番関係ありそうですが、実は肺の病気では肺気腫という、肺が壊れてしまう病気が一番怖いのです。高齢者に多い病気ですが、若い年齢層でも喫煙習慣があれば病気が始まることがあります」

西園寺先生によれば、20代から30代前半のうちに禁煙すればまだ間に合うとのことで、禁煙外来へ行くことを勧めている。まだ若いからと思っていても、気付かない病が始まっているかもしれないのだ。
(斉藤陽子)

※この記事は2011年12月に取材・掲載した記事です

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