すぐリストラされそうだけど…

会社の“窓際”はどのポジション?

2015.06.08 MON


「現在検討されている、“原則65歳まで、働きたい人全員の雇用”が企業に義務づけられると、さらに窓際社員が増える可能性もある」と川口氏
忙しく仕事に追われる友人が「窓際でもいいからのんびりと働きたい」と愚痴っていた。どうやら、釣りバカ日誌のハマちゃんなんかをイメージしているようだが、世知辛い昨今、仕事をしない「窓際社員」なんて、すぐにリストラされてしまうのでは? 果たして、本当に存在するのだろうか。人事コンサルタントの川口雅裕氏に話を聞いた。

「いわゆる窓際社員は、従業員数が多い大企業に発生する傾向があります。人数が少ない会社では、そもそも窓際社員を雇い続ける余裕はありません。以前は、総務部や法務部、人事部など管理部門、要は、ノルマ達成や売り上げに関わらない部署に多くいるといわれていましたが、今は、大企業であれば、どの部署にも窓際社員はいると思います」

川口氏いわく、窓際社員とは「基本的には、端から見て、なんの仕事をしているかわからない人」とのこと。確かに「会社には、あの人はなんの仕事をしているの?なんて人がいて、それもまた会社なんだぞ」なんてことを言っていた先輩がいたような…。

「もちろん、特別な人脈などを生かして、その人でないとできない仕事をしている社員もいます。こういう人は一見窓際風ですが、密かに大事な仕事をしている。一方、窓際社員は、課題やミッションを与えられていないケースが多いんです」

毎日仕事に追われている人からすると驚きかもしれないが、内閣府が発表した「日本経済2011-2012」によると、企業が抱える余剰人員である「企業内失業者」は今年9月時点で全雇用者の8.5%に達するとの推計結果も出ている。

「日本では、正社員を簡単に解雇できない仕組みになっており、仕事がないからといって、そう簡単にクビにはできないんです。若ければ現場で頑張らせることもできるのですが、年長者の場合はそうもいきません。そういう人が“窓際”になってしまうんですね」

大企業の場合は、○○担当部長など名前だけの役職や、形だけの部署が作られたりたりすることもあるのだとか。

「ただし逆に考えると、窓際社員や窓際部署がある企業は、まだ財務的に余裕があるとも言えるかもしれません。本格的に会社の業績が悪くなると、窓際社員からリストラされていきますから」

出世しなくてもいいから窓際社員でのんびり働きたいと思っているあなた。そんなことがあり得るのは、まだ余裕のある大企業に限られている模様。それ以外の企業では、“窓際”になる前に、クビになるかもしれませんよ。
(林田孝司)

※この記事は2012年5月に取材・掲載した記事です

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