「デキない上司」どう付き合うべき? C Channel代表に聞く

森川 亮「わざと嫌われる」成功論

2015.10.26 MON

個性派社長のお悩み相談室


森川 亮(もりかわ・あきら) C Channel株式会社代表取締役社長。1967年生まれ、48歳。1989年に日本テレビ入社。ソニー、ハンゲームジャパンなどを経て現職。著書に『シンプルに考える』(ダイヤモンド社) (撮影=森カズシゲ)
若手社員ならではの微妙なモヤモヤを、世の個性派経営者にぶつけ、意見を授かるこの連載。ビジネスの最前線を走るリーダーの金言には、明日への扉を開くヒントがあるかもしれない。

第2回のテーマは「上司と部下の関係」について。ワンマン上司や、仕事のできない部下に頭を抱える中堅ビジネスマンの悩みを、C Channel株式会社代表取締役の森川 亮氏にぶつける。

日本テレビやソニーで若手時代を過ごし、LINEでは代表取締役を務めた森川氏に、上司と部下、双方の立場から語ってもらった。


●ダメ上司には「わざと嫌われる」のが出世への道!

「上司がワンマンで自由に仕事ができない時にどうするか。やはり上司よりもいい意見を出して、相手が凄いと認める状況をつくるしかないですよね。もし、上司より自分の能力が劣っているなら数で勝負する。上司がひとつ意見を出したら自分は10倍の数を出すとか。それでもダメなら諦めて、その優秀な上司のやり方に従い、真摯に学ぶ道を選ぶのも手だと思います」

ただ、それはあくまで優秀な上司の場合。悩ましいのは明らかに仕事がデキない上司が自分のやり方を押し付けてきたり、やたらと口出しをして部下を混乱させたりするケースだ。

「その場合は、自分がさっさと異動する方法を考えた方がいい。駄目なのにうるさい上司のもとにいても、芽はなかなか出ませんから。僕も20代や30代の頃は、上司のことで悩んだ経験があります。よく喧嘩しましたね。上司に向かって『なんでこんなことやる必要があるんですか?』とか、平気で言っていました。どうせなら徹底的に嫌われた方がいいと思ったんです。嫌われれば、上司にとっては邪魔な存在になるから他に異動させようとする。下手に好かれてしまうと他に移れなくなってしまいますから」

わざと嫌われたということ!? 上司に嫌われると仕事がしづらくなると思うのですが…。

「当然、上司と喧嘩したら“干され”ましたね。だから僕の場合は、自分で勝手に他の部署に売り込みをかけて、そこの仕事を全力でやっていました。そうしたら、その部署でいい結果が出たので、人事に相談して異動させてもらったんです。まさに捨てる神あれば拾う神あり。大企業の場合は、部署が違うと建物も違ったりしますし、もはや別会社みたいなもの。社内での“転職活動”もアリだと思いますよ。上司は僕のことが嫌いで興味がなかったので、そういう動きをしていても気づかなかったみたいです」

ちなみに、森川氏が30代半ばで転職したハンゲームジャパン(現・LINE)には、口うるさいワンマン上司はいなかったという。

「その代わり、環境としては厳しかったですけどね。上司が細かく口出ししてくることなく、自由にやらせてもらえるぶん、自分で責任をとらなくてはならない。上司がアレコレ指図してくるなら、その通りやっていればいいだけですから。動物園にいるか、サバンナにいるかの違いみたいなものです。サバンナには自由はあるけど、いつ食われるか分からないという」


●向かない仕事をやらせることに、何の意味もない!

一方、上司としての立場から、仕事ができない部下に手を焼くこともある。LINEでトップになった森川氏は、成果を出せない部下にどう接してきたのだろうか?

「率直に『なぜできないんですか?』と聞けばいいんです。成果が出せないのには何か理由があるわけです。スキルが足りないか、方向性が間違っているか。そのいずれかを改善すれば、よくなるのは間違いない。上司が具体的に正しい道を示してあげて、本人にやる気があれば大抵は改善します。やる気があって真面目な部下なのに成果が出ない場合は、業務内容との相性がマッチしていない場合が多いですね。人嫌いなのに営業をやっているとかね。生産性が低いいですから」

実際、適切なポジションに配置転換するだけで、見違えるように力を発揮するようになった部下も多いという。上司は部下の不出来を嘆く前に、そもそも彼らの適性を正しくとらえられているかを考え直す必要がありそうだ。

「そうすると、自身の問題解決能力を向上させることにもつながります。世の中、どの会社も問題だらけなので、解決スキルが高い人は重宝されますよ」

(榎並紀行/やじろべえ)

■個性派社長のお悩み相談室 第2回

  • 次回の「第3回」では、仕事の楽しさについて伺います!

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