C Channel代表がズバリ! 個性派社長のお悩み相談室

森川亮「苦手な仕事は早くやめる」

2015.11.03 TUE

個性派社長のお悩み相談室


森川 亮(もりかわ・あきら) C Channel株式会社代表取締役社長。1967年生まれ、48歳。1989年に日本テレビ入社。ソニー、ハンゲームジャパンなどを経て現職。著書に『シンプルに考える』(ダイヤモンド社) (撮影=森カズシゲ)
若手社員の微妙なモヤモヤを個性派経営者にぶつけ、意見を授かる連載。ビジネスの最前線を走るリーダーの金言には、明日への扉を開くヒントがあるかもしれない。

第3回のテーマは「仕事の楽しさ」について。前向きに仕事に取り組むために必要なマインドについて、LINEでは代表取締役を務め、現在C Channel代表取締役の森川 亮氏に伺う。


●“向いていない仕事を乗り越えれば成長できる”はウソ

「仕事が楽しくない」「やる気が出ない」。そう思い悩む若手ビジネスマンも少なくないだろう。森川氏も20代の頃は仕事にやりがいが持てず、鬱屈した日々を過ごしていたという。

「最初に入った会社ではSEをやっていましたが、自分には明らかに向いていなかった。でも、そこでは結局6年間も我慢して働きました。『そのうち異動させてあげるから』という上司の言葉も実現せず、ズルズルと時間が過ぎてしまったんです」

よく“向いていないと思う仕事でも懸命に取り組めば、後々成長につながる”といわれることもあるんですが…。

「いや、ムダだと思いますよ! 今ふりかえると、6年分の人生を損した気もします。結局、人って、自分と相性の悪い仕事は本気でやらないんですよ。その状態が続くと、どんどん劣化していきます。もちろんイヤなことでも死ぬ気でやれば成果は出るでしょうが、そこまでの気持ちにならないのであれば、早く別の仕事に移った方がいいでしょうね」

何より怖いのは、向いていない仕事を無理に続けることで思考停止し、成長が止まってしまうことだと森川氏は言う。

「人は進化し続けることが重要。自分を常に成長させてくれるものでなければ、人間らしい仕事とはいえないと思います。自分に合った仕事をする方が人はキラキラします。大企業では特に、様々なしがらみに縛られて、日々同じことを繰り返す人の方が多いように感じますが、それって、ゆるやかに崖を下っているようなものだと思うんです」


●「仕事が楽しい」というヤツは大したことをしていない!?

若かりし頃の苦い経験をふまえ、30代40代は転職や起業によって自ら「成長できる場」を求めてきた森川氏。率直に聞いてみた。「今、仕事は楽しいですか?」

「楽しいかと聞かれたら、楽しくはないです。基本的には辛いことばかりです。ただ、そんなふうに仕事が大変な方が、生きている実感を得られるんですよ。山登りみたいなもので、急な山はキツいけど、山頂に到達した時の喜びは大きい。逆にいうと、『いつも仕事が楽しい』という人は、じつはたいしたことをやっていないだけなのかも…。ただ、乗り越えた時の喜びを知らないまま、永遠に高い山に登り続けることは不可能です。だからこそ若いうちに、最初は小さな山でもいいから乗り越える経験を味わうことが大事だと思います」

山、すなわち課題を常に設定し、乗り越えようと試みる。そんな意識を持って過ごしていると、日々の小さなミスにも敏感になるという。

「一つひとつはくだらないことですけどね。たとえば僕の場合、早食いなので服にシミを飛ばしてしまうことがよくありました。そこで、シミを作らないために汁物を食べる時には前かがみで食べるとか、失敗を改善するティップスをひとつずつ重ねながら生活しています。酒癖が悪い人がいる飲み会に行く時は、二次会の前に予定を入れておくとかね。日々、問題解決をしています(笑)。そんな、ちょっとしたことの積み上げが、意外と大きな成果につながったりするものですよ。おかげで僕は、昔に比べてかなり失敗が少ない人間になったと思います」

(榎並紀行/やじろべえ)

■個性派社長のお悩み相談室 第3回

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