「仕事がつらい」は思い込み? 個性派社長のお悩み相談室

村上太一氏「潜在意識を操る仕事術」

2015.11.23 MON

個性派社長のお悩み相談室


村上太一(むらかみ・たいち) 株式会社リブセンス代表取締役社長。1986年生まれ、29歳。早稲田大学在学中の2006年に起業し、ベンチャー起業家として話題に (撮影=森カズシゲ)
若手社員ならではの悩みを個性派経営者にぶつけ、意見を授かる連載。ビジネスの最前線を走るリーダーの金言には、明日への扉を開くヒントがあるかもしれない。

お話を伺うのは、リブセンス代表取締役社長の村上太一さん。今から4年前、当時25歳で“史上最年少上場”を果たした若き起業家だ。

今回の相談は「仕事を好きになるにはどうすればいいか?」。「ワークライフバランス」という言葉が使われるようになって久しいが、多くのサラリーマンは会社・仕事に人生の時間の大部分を拘束されているのが現実だ。ならば、せめて前向きに働きたい。“超仕事人間”である村上社長に、楽しく働くための極意を聞いた。


●お金はいらない!? “仕事以上に楽しいことなんてない”

「寝ているとき以外は基本的に仕事をしています。毎日、朝7時30分には出社。インターンの学生たちがやっている朝会に参加することもあります。土日も基本仕事です!」

400名を抱える上場企業のトップは、社内イチのハードワーカーでもあった。モーレツに働くスタイルが、根っから染みついているようだ。

「家族の影響が大きいですね。特に祖母は80歳手前なんですけど、今も画廊を営んでいて年間355日くらい働いているんじゃないかな。祖父も仕事人間でしたね。ただ、祖父は仕事を辞めたとたんにすぐ亡くなってしまった。だから僕も、働かなくなったらすぐ死んじゃうような気がするんですよ」

19歳で起業し、10年間大きな休みもとらず働き通し。会社を離れても世の中の動きに鋭くアンテナを張り、常にビジネスの芽を探しているという。

「いつも仕事が人生の中心にある。それはべつにお金を稼ぎたいとかではなく、ただただ仕事が大好きで楽しいからなんです」


●仕事を楽しむには深層心理を操れ! 「やばいセミナー」に参加も…

ただ、掛け値なしに「仕事が楽しい」と言い切れるのは、むしろ少数派だろう。一般的なビジネスマンは“仕事がつまらない”と思いつつ、なんとか折り合いをつけている…という人が多いのではないだろうか? しかし村上氏は「いや、その仕事がつまらないっていうのも、思い込みかもしれませんよ」と言う。

「人は潜在意識に支配される生き物。仕事がつまらないという意識が心の奥底に刷り込まれていると、いつしか苦しみのタネを自ら探し出してしまう…。仕事のつまらない部分だけを見つけようとしてしまうんです。試しに、毎朝10回『仕事は楽しい!』って声に出してから出社してみてください。潜在意識の針が逆方向にふれて、本当に仕事が楽しくなってくるかもしれませんよ」

これは、肯定的な言葉を声に出して潜在意識を書き換える、心理学のテクニックだという。

「一種の洗脳に近いんですけどね。起業2年目くらいの頃に心理学の本を読み漁ったんですけど、自分にはこの方法が一番しっくりきた。試しにセミナーも受けてみました。そのセミナーがけっこう強烈で、それこそネットで名前を検索すると関連ワードに『洗脳』って出るようなやつ。脳を極限まで追い込んでマヒさせて、本当に自分がやりたいことを引き出すっていう…今思えば相当やばいですけどね。まあ、そんなセミナーを受けるかどうかはさておき、“良い潜在意識”“ポジティブ思考”をつくることは大事だと思います。どうせ仕事はしないといけないんだから、楽しまないと!」

村上氏が常に笑顔なのも、仕事が大好きと言い切れるのも、潜在意識をコントロールできているからなのだろう。一朝一夕にマネできるものではないが、取り入れてみると何かが変わるかも…?
(榎並紀行/やじろべえ)

■個性派社長のお悩み相談室 第5回

  • コーポレートカラーに近い色のネクタイ。悩み時間をつくらないように、ほぼこのスーツとネクタイのスタイルだという
  • 時に「うーん…」とうなりながら、丁寧に取材に応じてくれた村上氏

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト