ジョブホッパーになりたくない…個性派社長のお悩み相談室

Wantedly仲暁子「よい転職の秘訣“たくさんデートする”こと」!?

2015.12.21 MON

個性派社長のお悩み相談室


仲 暁子(なか・あきこ) ウォンテッドリー株式会社代表取締役CEO。1984年生まれ、31歳。新卒でゴールドマン・サックス証券に入社し、Facebook Japanを経て2010年に現社を設立
若手社員ならではの悩みを個性派経営者にぶつけ、意見を授かる連載。ビジネスの最前線を走るリーダーの金言には、明日への扉を開くヒントがあるかもしれない。

お話を伺うのは、ウォンテッドリー代表取締役CEOの仲 暁子さん。月間ユーザー数70万人のビジネスSNS「Wantedly(ウォンテッドリー)」を率いる起業家だ。相談内容は「転職」について。人と企業をつなげるサービスを展開する仲さんに、「ポジティブな転職」の極意を聞いた。


●無駄に転職回数を増やしたくない… 「ジョブホッパー」にならないためには

今いる職場で行き詰まったとき、脳裏に浮かぶ「転職」の二文字。漠然と転職を思い立ったら、何から始めるべきなのか?

「まずは転職に求めるものをクリアにするべきです。今、自分は成長したいモードなのか、安定した収入が欲しいのか、余暇が大事なのか…。それって人生のフェーズによっても変わってきますよね。そこが曖昧なまま、ただ漠然と『今の環境を変えたい』だけでは、結局次の職場でも同じように行き詰まると思います」

一般的に、短期間で複数の会社を渡り歩く人は「ジョブホッパー」などと呼ばれ、中途採用市場で敬遠されがちだ。なかには転職回数が増えることを嫌い、新天地へ踏み出せない人もいるだろう。

「個人的には、合わないのに無理やり頑張るのはよくないと思います。確かに転職は3回超えたらヤバイ、みたいなことをよく聞きますが、それも結局は会社の採用方針次第。きちんとした理由づけがあれば、転職回数の多さがマイナスにならないケースもあります。Wantedlyで中途採用を行うときも、転職した理由をしっかり聞くようにしています。そこに納得感があり、リファレンスチェック(=応募者の働きぶりなどを職場に問い合わせること)の内容と齟齬がなければネガティブにはとらえません。ジョブホッパーと呼ばれるような人でも、適材適所の仕事にアサインされればきちんとパフォーマンスを出せるケースも多いんですよ」


●結婚と同じ? サステナブルな転職のために、まずは「デート」から!

では、仲さんが考える良い転職とは?

「まずはサステナブル(=持続可能)なこと。転職先にフィットし、定着できるかどうかが大前提。会社の仕事の質とか、働く姿勢に共感できて、100%コミットできるのがよい転職ですよね。そのうえで、自分が持つスキルセットがちゃんと評価され、昇進していける環境であればなおよいと思います」

ただ、選んだ会社が本当に自分にフィットするかどうかは、実際に働いてみないと分からない。100%成功する転職などないと分かってはいても、なるべくなら失敗はしたくない…。

「だったら、まずは“お試し”で働いてみればいいと思います。最近は、現在の職場に在籍したままインターンで働ける企業も増えていますから。有休を使って1週間とか、週末だけ働いてみることで、転職後にアンマッチが発生するリスクを減らせます」

Wantedlyでも、採用時には新卒・中途に限らず必ずインターン期間を設け、互いの相性・コミット感を確認し合うのだそう。

「たとえば、『大企業からやりがいを求めてベンチャーに転職する』とかってよくある話だと思うんですけど、中に入ってみたら結構ギャップがあった…なんてこともありますからね。ベンチャーってキラキラした側面だけがメディアで紹介されがちですけど、実際はけっこう地味なこともやってるので。インターンで現実を知って、転職を踏みとどまるのもそれはそれでアリだと思いますし。転職って結婚と同じなんですよ。いきなり夫婦になるんじゃなくて、まずはデートからですよね、普通」

(榎並紀行/やじろべえ)

■個性派社長のお悩み相談室 第8回

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