2016年は「山の日」施行で祝日が増えるけど…

日本は海外に比べて休日が多い?

2015.12.19 SAT


有給休暇をうまく取得できない日本人。8月11日の「山の日」はお盆休みと合わせて休むことができる 写真提供/kou / PIXTA(ピクスタ)
あと数日で仕事納め。今年も懸命に働いたビジネスマンのために休日を増やす対策として、2016年から新たな祝日「山の日」が導入される。しかし、祝日が増えすぎじゃないの? という意見もちらほら…。はたして、日本は世界的に見て休日が多いのだろうか? 祝日と有給休暇の消化日数から迫ってみた。

休日を定めている「国民の祝日に関する法律」によると、2015年の日本の祝日は15日。世界の祝日日数を比較した調査(日本貿易振興機構、2015年版)によると、世界の53カ国中で11番目に多い日数だ。一方、世界の有給休暇消化率を調査したデータ(エクスペディア「有給休暇国際比較調査2015」)では、支給日数20日のうち消化日数の平均は60%にあたる12日。つまり、土日を除くと、日本人は年間27日、休日を取っていることになる。

では、世界の休日事情はどうか? 日本と同様に週休2日の8カ国について、祝日と有休消化日数から休日日数を計算してみた。

■世界の休日ランキング2015年版
※休日は祝日数+有休消化日数より算出。(祝日数/有休消化日数)で表記した

1位 ブラジル 45日(15日/30日)
2位 フランス 41日(11日/30日)
2位 スペイン 41日(11日/30日)
4位 オーストラリア 34日(9日/25日)
5位 香港 33日(18日/15日)
6位 日本 27日(15日/12日)
7位 メキシコ 23日(11日/12日)
8位 韓国 22日(16日/6日)
9位 アメリカ 21日(10日/11日)

世界に比べると、日本の休日はやはり決して多くないが、悲観するほど少なくはない…という微妙な結果。

フランス、スペインは、祝日がともに11日で他国に比べて少なめ。だが、有給休暇は支給日数30日で消化率は100%。例えば、フランスの長期休暇として有名な「バカンス」は有給休暇だ。法律で5週間休めることが決まっているというのだから、羨ましい限り。「フランスでは夏になると1カ月ほどのまとまった休暇をとります。労働者の権利が強く、有休をとることは当たり前なんです」(日仏文化協会)

一方、アメリカは休日が最も少なく、有休消化日数11日で祝日はわずか10日。日本より働いているように見えるが、州がそれぞれ設定した独自の祝日もあり、実際にはもう少し休めているようだ。

また、日本の休日と似た特徴を持つのが韓国。祝日は16日と多いが、有給休暇は支給日数15日のうち6日しか消化していない。「2014年から正月やお盆などいくつかの祝日で代休制度が導入されました。これからまた休日が増えるということで話題になっています」(駐日韓国文化院)とのこと。ただ働き過ぎだからということではなく、祝日の意味や世界水準の日数などを考えて調整しているとか。

日本においては、「みんなが働いている時に休むとソワソワする…」という罪悪感を払拭するためにも、祝日の設定は有効なのかもしれない。さらに、2016年4月からは年に5日の有給休暇を義務化する動きもある。様々な方法で休ませてくれようとする国の意向に応えて、もっと休むことに慣れたいものだ。
(佐藤来未)

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