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新社会人を導くビジネス書 3選

2016.03.07 MON


(桜井としき=撮影)
■社会人に変身するには、呪文を覚えることが必要だ

 社会人以前と以後で、あなたのなかで決定的に変わってしまうものが一つある。それは「言葉遣い」だ。いや、正確に言えば、社会人になるから「言葉遣い」が変わるのではない。「言葉遣い」を変えることによって、あなたは社会人に変身していく、というべきだろう。

 その意味で、『できる大人のモノの言い方大全』なる本は、単なる話し方マニュアルとしてではなく、恐るべき「変身の書」として覚悟をもって読まなければならない。

 同書には、あいさつや依頼、謝罪、断り方、感謝、慰め、ほめ方など、およそありとあらゆるシーンと相手に応じて、社会人へと変身するモノの言い方がズラリと並ぶ。それらは社会人になるための呪文といっても差し支えない。

 同書であなたが最初に学ぶ呪文だけ、こっそり教えておこう。それは「いいお天気ですね」だ。この呪文は、「とくに話すことのない相手には、天気に関する話題をあいさつ代わりにするのが無難」であり、日が射していれば一年中オールマイティだと解説されている。

 できれば一冊通読して、得意な呪文をいくつか仕込んでおくことを推奨するが、電子書籍で携帯してく、辞典のように使ってもいいだろう。ただ、状況と相手をまちがえて使うと、効き目がないのも呪文と一緒。くれぐれも注意していただきたい。

■「戦略理論=魔法」を使いこなすために

 一通りの呪文をマスターして、中級以上の社会人へのステップアップを目指すなら、次に修得すべきは困難な問題を解決する「魔法」に決まっている。それを社会人用語では「戦略理論」という。

 戦略理論は、頭で理解するだけでは使えるようにはならない。その点で実用性が高いのが『戦略思考コンプリートブック』だ。同書では、「仮説検証サイクル」を軸に、戦略思考をするための頭の働かせ方を、独学でトレーニングできるように構成されている。魔法と同様、戦略理論も練習を重ねてはじめてマスターできるものなのだ。

 一方、『経営戦略全史』は、社会人なる種族がどのような試行錯誤を経て、数々の「経営戦略」を編み出してきたかを、物語のようにまとめた一冊。経営戦略は時代とともに進化する。『戦略思考コンプリートブック』と重複する部分もあるが、歴史的な変遷を知ることで、ビジネス戦略=魔法をつくる醍醐味を追体験してもらいたい。

【書籍情報】
▼『できる大人のモノの言い方大全』
(話題の達人倶楽部・編/青春出版社/1080円※)
ビジネスシーンだけでなく、食べっぷりや趣味、ペットのほめ方までも収録。そのボリュームも大きな魅力だ。

▼『戦略思考コンプリートブック』
(河瀬 誠/日本実業出版社/2160円※)
類書は多いが、解説の充実度では本書がピカイチ。日々の社内文書やメール、会議にも生かせる。

▼『経営戦略全史』
(三谷宏治/ディスカヴァー・トゥエンティワン/3024円※)
随所に挟まれた戦略の鉄人たちの仮想対談は、あまたの経営戦略を血肉化している著者だからこそ書けた逸品。

※価格はすべて紙の書籍の定価。電子書籍価格はストアによって変動します

(斎藤哲也=文)

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