メゾン青樹・青木 純氏のコミュニケーション術

名刺交換どまり…付き合い下手は「ラブレターを書け」

2016.05.23 MON

給料?やりがい? 30男キャリア相談所 > 個性派社長のお悩み相談室


(撮影=藤原葉子)
住人と街の人が交流し一緒に育てるシェアハウスや、カスタマイズ可能な賃貸マンションなどを手掛ける「メゾン青樹」という会社がある。暮らしをテーマに様々な領域で仕事をする代表・青木 純氏は、新しい事業に挑むたびに良いパートナーを見つけてきたという。

今回は青木氏に、様々な相手と公私にわたり深い関係を築く方法について聞いた。

●依存体質の人はシェアハウスでもうまくいかない


「僕は会いたい人がいる場合は、1対1で会えるシチュエーションをなんとかして作り出す。今、一緒にビジネスをしている仲間のほとんどは、僕から直接会いに行きました。“ラブレター”を送りましたよ。自分はこういう活動をしている人間で、ぜひ会いたい、みたいな。今ってFacebookですぐ友達申請を送れちゃう、楽ができちゃう時代だから、逆に楽をしないのが大事だと思う。便利だけど、個人との関係を作る意味ではそればっかじゃダメよねっていう話で」

また、人間関係を広げようとしても、「名刺交換どまりで終わってしまう。深い関係を築けない」と悩む人は、自身の中に問題があるのかもしれない。

「コミュニティづくりって、依存体質の人はうまくいかないです。僕がやっているシェアハウスやシェアオフィスに来る人を見ていてもそうなんですけど、『ここに来れば誰かが楽しませてくれる』と思っている人は、なかなか楽しめていないんじゃないかと。『こんなはずじゃなかった』って。そこでしっかりコミュニケーションして問題解決を図り、良いコミュニティを作っていこうという気持ちがないと、難しいです。

良い仲間に恵まれるのは、他人に何かしてもらおうじゃなくて、そもそも自己実現とか、自分のためにつながりを作ろうと思っている人。『利他の心にいきつくにはまず利己をつきぬけないといけない』と。楽しみたいとか、自分の中から思いが湧き出ている人は周りが付いてくるし、変なトラブルにも巻き込まれないんですよね」

●失敗してもすぐに解決すれば「失敗談」にならない


そんな青木氏も、時にコミュニケーションで失敗することもある。

「失敗を失敗のまま終わらせないことですね。まあ僕にもいろいろあります。瞬間、瞬間はすっごいへこむんですけど、そこで放置せず、自ら動いて難しくならない状態にしています。だから『失敗談』って思い出せないんですよ。致命傷になる前に解決しちゃえばそれは失敗にならない。というか、忘れてしまいますね」

また、人づきあいを通して“自分をアップデート”していくことを大事にしているという。

「周囲を居心地の良い人たちだけで固めないことですね。多様性ってよくいいますけど、幅広い年代、考え方の人と普段から関わっていると、自分の価値観の歪みとかズレに黙ってても気づかされるんですよ。特に若い人と話していると、『あ、今押し付けてるな』とか『古臭い感じ出てる』とかね。同い年とか“同じ景色を見てきた人間”同士なら意思疎通も早くて楽なんだけど、むしろ仲良くなるのに時間がかかる人とじっくり向き合ったほうがいい気がしますね」

(榎並紀行/やじろべえ)
  • 青木 純 青木 純(あおき・じゅん)メゾン青樹代表取締役社長。不動産仲介会社や不動産メディアの運営会社を経て、祖父の代からの賃貸マンションを引き継ぐ。住まい手目線の新しい大家として注目を集めている
  • 青木 純 【青木社長のルーティン=勝負の前ほど、日常の状態をつくる】「プレゼンの前など勝負の時ほど、身近な人と話すようにしています。30分前までは何度も練習しますが、直前になったら一切スライドを見ず、色んな人と世間話をする。すると、自分自身を取り戻せるんですよ。自分の殻に閉じこもっていると、表現力の幅が出ずにつまらないプレゼンになってしまう気がします」(右はメゾン青樹・宮田氏)

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