世界初の開発をもたらすリーダー論とは…

衣類折りたたみ機生みの親「批判はあって当たり前」

2017.03.17 FRI

会社では学べない!ビジネスマン処世術 > “嫌われ役”のリーダー論

(撮影=岸田五月)
世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」開発の背景には、社内からの反対や社外への説得があったと語るセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズの阪根信一代表取締役社長(前編)。社員からの反発があった時にはどう対応していたのか。“リーダーシップがない”と悩むビジネスマンに向けたメッセージを聞いた。

■部下に「怒り狂う」社長…は実は演技!?


部下から信頼を得るためには、厳しい言葉を言わなければならない時もある。しかし肝心な時に正しいことも厳しいことも言わない人は、結果的に信頼されないという。

「私も社員に怒り狂うことがあるのですが、実は“演技”なのです。ここ一番の時に、チームが気を引き締めることで一気に進むことがあれば怒りますし、折れそうになっているチームを鼓舞しなければならない時は、あえて厳しく言って、その後にはフォローをします。感情に任せるのは良くありません。状況ごとに、どういう厳しさを出せば結果を出せるかを考えています」

「リーダーたるもの、批判はあって当たり前」と語る阪根氏。批判を乗り越えた蓄積でリーダーシップが高まるという。

「批判を自分なりに消化して乗り越えていくことでリーダーシップに磨きがかかるから、批判は基本的に良いものです。信頼を得るという目的を忘れて嫌われないようにしていると経験値も増えませんし、信頼自体を失うことになる。初めてリーダーシップを任された人が、“嫌われないように”と間違ったリードをしてしまうと、1年くらいで信頼されず結果も出ないリーダーになってしまいます」

■ピンチとチャンスの連続が“成功”を生む


全自動衣類折りたたみ機ランドロイドの模型。冷蔵庫くらいの大きさで、洗濯物を入れるときれいにたたんで仕分けまでしてくれるという
そんな阪根氏でも、「不安は山のようにある」という。だが、じっくりと解決策を考えることで、自分の目標に立ち戻れるそうだ。

「ビジネスはピンチとチャンスの連続。心が折れそうなピンチが訪れた時でもひとつひとつ考えていけば、チャンスに変えられます。結局、ピンチをチャンスに変え続けた経験の積み重ねが、ビジネスを成功に導くことにつながるのです。乗り越えることは大変ですが、後から『あのピンチがあって良かった』となるので、基本的には楽しいですね」

「部下や後輩に嫌われたくない」と臆病になることよりも、目的達成には何が必要かを見失わないことこそが、リーダーに求められているのかもしれない。

(飯田 樹)


阪根信一(さかね・しんいち) セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ代表取締役社長。理学博士。米国デラウエア大学化学・生物化学課、博士課程修了(Ph.D.)。株式会社 I.S.T取締役本部長、専務取締役、CEOを経て、2008年にセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社の前身となるスーパーレジン工業株式会社社長に。2014年よりセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社 代表取締役社長

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