あなたの会社もトヨタの取引先に!?

自動車メーカーに売り込め!今、車載市場が急成長

2004.07.01 THU

「オリンピックを控え、世間はデジタル家電ブームにわいていますが、業界は危機感でいっぱいですよ」と話すのは大手電機メーカー社長。激しい価格競争で採算は悪化の一途をたどっているうえに、サムスン電子やDellなど、海外勢の追い上げも激しい。

そうした国内の電機・半導体メーカーが、今熱い視線を向けているのが「車載市場」。10年前は10個程度に過ぎなかった車載マイコン数は50個前後に増加、車載用半導体だけで126億ドル市場だ。リサーチ会社のデータガレージによれば、2010年には250億ドル市場まで膨れ上がるという。

自動車部品が電子化している背景には、安全性の追求、環境問題、高度情報化社会への対応などがある。シャープが開発したカメラ付き携帯電話に搭載されているCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサーを例に引くと分かりやすい。シャープは、この撮影用半導体をバックミラーやフェンダーミラーに搭載して、車の周囲を監視する追突防止用技術に応用した。これが一台の車に10個はのるといわれている。

電機・半導体メーカーからすれば、今後拡大が見込める市場は魅力的。加えて、一度採用されれば、安定した需要が見込めるのも大きい。何より「トヨタをはじめ、自動車メーカーは納入価格に厳しいといわれていますが、車載部品関連は利幅が大きいんです」(電機メーカー首脳)。

03年度、松下電器は車載関連部品で4600億円を売り上げた。カーナビ、カーオーディオ、コンプレッサー、バッテリーなど、製品は多種多様。10年の売り上げ目標は1兆円だ。日立製作所も、現在3867億円の売り上げを10年には1兆円まで拡大させたいとのこと。

「周辺機器ならともかく、基幹部品で参入するのは相当むずかしい」という声があるのも事実だが、電機・半導体メーカーにとって、今後、自動車関連市場が大きな「売り込み先」になることは間違いない。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト