意外や意外? 利用者の7割が男性

置き薬方式「オフィスグリコ」が職場でもてはやされる理由

2004.07.01 THU

長い時間を過ごす職場では、小腹が減って、ついお菓子に手が伸びる――そんな消費者の欲求を満たす「職場の置き菓子」が登場した。江崎グリコの「オフィスグリコ」だ。

これは、「リフレッシュボックス」と呼ばれる専用の箱をオフィスに設置し、販売員が週1回お菓子の入れ替えと代金回収に訪れる「富山の薬売り」方式。お菓子はすべて100円で、50名規模の職場には飲料やアイス(計40種)の冷蔵庫(アイスリフレッシュボックス)も供給している。

きっかけは7年前。少子化問題でお菓子を食べない大人へのアピールを考えていたところ、職場でのお菓子の需要を知り、サービスを開始した。ただし、最初は試行錯誤の連続だったという。

「訪問販売は食べたい時間がバラバラで効率が悪く、自販機はコスト的な問題がありました。ガラスの広口瓶も試してみましたが、手をつっこむのが嫌という声があったんです」(広報・吉村氏)。初期コストの安さと効率の良さから、最終的に残ったのが現在のチープな収納箱型で、99年から定着した。発案者はショムニのOLさんかと思いきや、意外にも40代と30代の男性コンビなんだとか。

お菓子の代金はカエルの貯金箱に入れる方式だが、回収率は95%。これまた予想に反してネコババする不届き者は少ない。昨年度の売上高は5億円にのぼり、現在は首都圏、近畿、福岡に2万8000台を設置(04年4月末)している。利用者は当初の予想に反し、7対3で男性が多いそうだ。

「男性客を意識して“珍味”などもアイテムに加えています。昔懐かしのお菓子もあるので、『これ知ってる?』なんて感じで、若い世代とのコミュニケーション・ツールにもなっているみたいですよ」(吉村氏)。

残業時間に上司が部下にごちそうするケースも多いそうだ。確かに、100円で部下のご機嫌を取れるなら安い買い物。オフィスグリコは、職場の潤滑油として意外に大きな役割を果たしている?

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト