おっかない「怪談話」もチラホラ

今年11月の新札発行で景気ってよくなるの?

2004.07.08 THU

福沢諭吉、樋口一葉、野口英世――この3人の共通点はなぁーんだ? 即座に「新札の顔ぶれ」と答えられたあなたは、なかなかのニュース通。今年の11月をメドに1万円札、5千円札、千円札の新紙幣が発行されるのだ。当初は7月の発行が予定されていたが、なんでも若くして死んだ樋口一葉はしわの特徴が少ないため、デザイン作業が難航したんだそうな。

それはともかく、新しい紙幣を発行することの目的は、まず何よりも「偽造防止」にある。今回の新札も、角度を変えると文字が浮かび上がったり、すかして見ると棒が見えたりと、さまざまな偽造防止技術が凝らされている。11月に手に取ったときは、ぜひ自分の目で確かめてみてほしい。けっこう楽しめるし、飲み屋の蘊蓄として1カ月ぐらいはもつだろう。

と、ノンキな話はこのぐらいにして、ではこの新紙幣の発行、経済効果がいかほどだろうか。まず間違いなくウハウハなのは、自販機やATM、両替機のメーカーだ。今回は千円札の改刷もあるから、ありとあらゆる自販機、両替機に改修が必要となる。その経済効果は、間接的な効果まで含めると1兆円近いとも。でも儲かるところがあれば、泣くところあり。自販機やATMの改修費は、設置している飲料メーカーや銀行などに重くのしかかってくるのだから、新札発行が景気全体を底上げするほどの効果をもつかどうかといえば、やや疑問だ。

もう一つ、新札発行に関しては、コワい「怪談話」がある。この新札発行は「財産税」の布石ではないか、という話だ。新札発行のタイミングに合わせて、政府は、旧紙幣を使用禁止にして、すべての金融資産に数%を課税。すると、たとえば10%の課税であれば、旧1万円札が9千円の新札と交換されるのだとか…。悪夢のようなこの「怪談」、まさかと思うが、政府にすれば財政難を一気に解決する魔法といえなくもない。霞が関には妖怪が多数生息しているというし…。  

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