MoMAにも展示中のグッド・デザイン

隠れた大ベストセラー「カドケシ」ってなんだ?

2004.07.22 THU

『世界の中心で、愛をさけぶ』が300万部を突破したかと思えば、今度は映画『ハリーポッター』の最新作が、公開2日目で19億円近い興行収入を達成。と、今年の日本を席巻する記録的ヒットの波に紛れ、密かに100万個を突破した大ベストセラー消しゴムがあることを、君は知っていたか?

「(シリーズ累計ではなく)1品番の商品が、1年という短期間でミリオンセラーを達成したケースは、文具界では珍しいことだと思います」(コクヨ広報部・平岩氏)

と、メーカー側でも驚きを隠しきれないヒット商品の名前はズバリ「カドケシ」。その名のとおり全部で28個の“カド”を持つユニークな形状の消しゴムだ。消しゴムのカドといえば、羊羹の端っこにも匹敵するとされる“小さな悦び”の代表格。通常なら8つしかないカドを、思いっきり使えるんだから、こりゃあホントに素晴らしい世紀の大発明である(大げさ)。聞けば、この「カドケシ」。なんでも、一般から寄せられたアイデアを元に開発されたんだとか。

「毎年『コクヨデザインアワード』というイベントを開催し、誰もが使いやすいデザイン(ユニバーサル・デザイン)の文具に関するアイデアを一般から募集しているのですが、『カドケシ』はその第1回入選作品だったんですよ」(平岩氏)

確かに企業の中だけでは、こんなにユニークな発想の商品を開発するのは難しそう。こうした柔軟な姿勢も、ヒット商品を生み出した鍵といえるだろう。

しかも、驚くのはそれだけじゃない。なんと、この「カドケシ」。その優れたデザインが認められ、現在ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催中の工業デザインの展覧会に展示されているというから、いやマジ凄いって。不況、不況といわれても、まだまだニッポンには、世界が認める良品を開発できる人たちがいる。なんだか励まされる話じゃあ、ないですか?

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