「知らない人」呼ばわりされたベンチャーの雄

近鉄買収に名乗りを上げたライブドアって何の会社?

2004.07.29 THU

近鉄を買収したい!と名乗り出たものの、プロ野球界に多大な影響力を持つ某新聞社オーナーに、「おれが知らない人は入るわけにはいかない」(ニッカンスポーツ)と斬り捨てられたライブドア。この門前払いに心から同情しつつ、勝手ながらライブドアがどんな会社なのか、注目してみよう。

まずはその歴史から。ライブドアの堀江貴文社長は、東大在学中(96年)にITベンチャー企業「オン・ザ・エッヂ」を設立。ホームページ制作やネット広告で業績を伸ばし、00年に東証マザーズに株式を公開した。02年には破たんした無料プロバイダ「ライブドア」を傘下に収め、04年に「ライブドア」に社名を変更。同社は現在、資本金237億2900万円、従業員数約1080人と、その規模を拡大させた。

ここで大きな疑問が1つ。ライブドアはいったい何で儲けているのだろう? 堀江社長は常々、「ヤフー、楽天を追い越す」と豪語しているが、後発組のポータルサイトもショッピングモールも、そんなに収益を上げているようには見えないのだが…。

答えは、企業向けサービス。株式公開で得た潤沢な資金を使い、企業の買収・合併で事業を拡大、企業コンサルティングやネットの金融サービスなどで収益を確保している。個人向けソフトウエア販売なども主力事業の1つだが、今後ポータルサイトがより充実してくれば、一般ユーザーがライブドアに触れる機会はグッと増えそうだ。

また、同社は株式分割によって自社株をサラリーマンの小遣いでも買える値段(現在1株850円前後)にし、話題を集めている。「株価を吊り上げるための露骨な操作」との批判がある一方、「株主を増やすことで味方(応援)をたくさんつくり、ポータルサイトの集客に結びつける意図があるのでは? この会社は何かやる、という期待は大きい」(株主の一人)という声も。

4年前のITバブル崩壊で株価を大暴落させた光通信の二の舞にならぬよう、IT産業を元気づけてほしいものだ。

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