株は9月に上がる?

業績好調なのに株価は下落そろそろ割安感が出てきたゾ

2004.09.02 THU

今年の夏は記録的な猛暑で、エアコンやビール、清涼飲料が売れまくった。関連企業の業績は予想を上回る好調ぶり。デジタル家電のオリンピック特需も重なり、景気の本格回復への期待感が高まっている。

ところが、株式市場の動きが冴えない。景気の指標ともいえるTOPIX(東証株価指数)は、6月30日の1189.60を最近のピークとして、8月16日には1084.64まで下落。その後やや値を戻したが、力強さに欠ける展開が続いている。あまりの暑さに市場のエネルギーも夏バテ、夏枯れ状態に陥ったのか。

株価軟調の背景には3つの理由がある。第1は米国景気が息切れするのではないかという不安。米国は日本にとっての一大輸出市場であり、その変調は輸出企業の収益に悪影響を及ぼす。第2は原油高だ。原油高によって、様々な原材料費が高騰すれば、企業にとっては予想外のコストアップ要因となる。第3は中国経済の不透明感。過熱気味の需要を抑えるために、中国当局は引き締め政策を強化している。これが行き過ぎると中国の景気が失速、中国向けの輸出で潤っていた日本企業も打撃を被ることになる。こうした不安感が夏場以降、株式市場をどんよりと覆っていたのだ。

さて、月が替わって9月。夏休みもアテネオリンピックも終わり、株式市場は再び活気を取り戻せるだろうか。米中景気や原油高の不透明感は拭えないが、1つだけ確かなことがある。足もとの企業業績は非常に強いということだ。実際、7月以降も業績の上方修正が相次いでいる。もちろん業種間のバラツキや、同業種内でも「勝ち組」「負け組」の色分けはあるが、全体として日本企業の収益力は向上。その結果、利益水準と比較した場合の株価に割安感が出てきた。この点を株式市場が再評価するかどうか、市場には楽観論と慎重論が交錯している。いずれにしろ、今秋に相場の転換点を迎えるという観測が多い

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