世界中で重宝されるインド人IT技術者

どうしてインドでは IT産業が盛んなの?

2004.09.16 THU

職場の多国籍化が進む昨今、とりわけIT業界では、優秀な人材を得るために国境を越えるケースは珍しくない。なかでも高度な理系教育を施すインドは注目の的だ。日本やアメリカの企業にも、多くのインド人SE(システムエンジニア)が勤務している。

なぜIT産業において、インド人SEが重宝されるのか。そんな疑問に対し、インド資本のIT企業に籍を置くある日本人SEは、次のように解説する。

「インドは元々イギリスの植民地で、大学の授業がすべて英語で行われるほど英語教育に熱心な国。IT系のスキルを学んだ大学生たちは卒業後、英語が話せて、しかも人件費の安い技術者として引く手あまたなんですよ」

ここにいち早く目をつけたのは、やはりアメリカだった。最近でこそインド人SEの賃金もインフレ気味だが、それでも自国の労働者よりまだまだ安上がり。コストの安いインドで商品開発を行い、インターネットで納品する“海外アウトソーシング”が当たり前になりつつあるのだ。

インド人SEのなかには、米国の超一流企業に突然ヘッドハンティングされ、年収2000万円を稼ぎ出す者もいるという。また、転職後に400万円もする新車をぽんとキャッシュで買った、なんて話もあるんだとか。何とも景気のいい話だが、前出の日本人SEはこんな指摘も。

「ただ、インド人だから無条件に優秀というわけではないと思います。知識や技術は日本人SEとそう変わりませんし、じっくり時間をかけて高品質を追求するのは日本人ならでは。こっそり未完成のまま納品するインド人SEがいるなんて話も聞いたことがありますから…」

近年では中国人SEの台頭も著しいようだが、かつて「ゼロ」という概念を発見した民族の末裔たちは、今後も世界のITマーケットでその資質を存分に発揮するのだろうか? 日本人技術者も負けちゃいられませんぞ。

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