西友に続き、ダイエーも傘下入り?

世界最大の小売業、ウォルマートってどんな企業?

2004.09.22 WED

ダイエー再建が騒動になっている流通業界だが、ウォルマートという企業名が再びニュースに登場している。02年に西友を傘下におさめたアメリカ企業だ。年間売上高約29兆円、店舗数約4600、従業員数20万人を超える世界最大の小売企業である。売上高はイトーヨーカ堂の約8倍という巨大さだが、今も2ケタの勢いで成長している。01年度から02年度の1年間の売上増加額は、ダイエーの年間連結売上高を上回るほど。しかも粗利約20%、売上高営業利益率約4%など、高収益の企業としても知られる。

ウォルマートは62年、創業者サム・ウォルトン氏によって設立され、徹底して顧客満足を追求してきた。「EDLP(エブリデイ・ロープライス)戦略」はMBAの教材として何度も登場するほど有名。アメリカ小売業で初めて商品管理にバーコードを使い、ITを生かした経営効率化で驚異的な低価格と大量販売戦略を実現してきた。

販売情報は仕入れに駆使されるだけでなく、「隠れた法則性」の発掘(データマイニング)にも使われる。たとえば、オムツとビールの法則。金曜日には、なぜかオムツとビールが一緒に売れた。分析してみると、紙おむつを買うよう妻から頼まれた男性が、ついでに缶ビールを購入することが多いことが判明。オムツと缶ビールの売り場を近づけたところ、売り上げが伸びたという。他にも「シリアルとバナナ」など、事例には枚挙にいとまがない。また、物流もITで徹底管理され、トラックに空車が1台もないほどコントロールされる。

一方、従業員を尊重することでも知られ、従業員株主も多い。また、正社員ばかりでなく、一定期間働いたパートにもストックオプションの権利を与えており、長年勤めたパートの主婦が権利を行使したら億万長者になった、という逸話も。

日本における活動では、まだ目立った動きはないようである。でも単なるスーパーだと思ってはいけない。日本でも本国並みの成功を収められるか要注目だ。

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