ネット投資家の動きが株価のキーポイント

ネット証券4社が“手口情報”を公開している理由とは?

2004.09.30 THU

知らない人が株式の「手口情報」と聞くと、何となくうさん臭い響きがあるかもしれない。これは単に株式の「売り」と「買い」の出来高情報を証券会社ごとに示すもの。株価は需要と供給、つまり買いたい人と売りたい人のバランスによって決定される。買いたい人が多ければ株価は上がり、売りたい人が多ければ株価は下がる。株価が大きく変動した場合、誰が売ったのか、買ったのか、背景を知りたくなるもの。「誰が売ろうと買おうと、需要と供給だけがポイントじゃないの?」と思うだろうが、株式投資では様々な情報に敏感であることが大切だ。

従来、手口情報は証券取引所から取引参加者である証券会社のみに開示されていたが、昨年6月に廃止された。手口情報は、株価の値動きにある背景を推測する一つの判断材料になっていた。機関投資家(生命保険会社やファンドなど)なら株の売買はそう頻繁に行わないだろうし、個人投資家は売買を頻繁に行うことで利益を稼ごうとする。この判断は個々の投資家がするもので、一般論に過ぎないことを断っておく。

証券取引所は手口情報を廃止したが、インターネット専業証券四社(松井証券、イー・トレード、楽天、カブドットコム)が共同で立ち上げたサイト(www.netsecurities.jp)にて手口情報を開示する。一日の取引終了時点で四社合計の売買代金上位30銘柄を、売りと買いで発表する予定だ。

ネット証券の到来により、個人投資家の数はぐんぐん増えている。誰でも簡単に株の売買ができるからだ。ちなみに、これら四社は個人投資家の株式売買代金の5割近くを占める。共同で手口情報を公開することで、個人投資家の売買動向を知る有力な手がかりとなる。個人投資家の最大の特徴は、“熱しやすく冷めやすい”売買の手法だ。個人投資家が集まる株はイッキに値を上げ、上げるとイッキに利益確定に走る。アップダウンの波が激しい。ただし“波乗り”次第で稼げるのだ。アナタも手口情報の一部を担ってみる?

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト